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 2018年8月20~21日に米シリコンバレーで開催されたプロセッサのカンファレンス「Hot Chips 30」では、機械学習に特化したプロセッサの講演が盛り上がった(表1)。

表1 Hot Chips 30で講演があった機械学習DSA(ドメイン特化アーキテクチャ)
表1 Hot Chips 30で講演があった機械学習DSA(ドメイン特化アーキテクチャ)
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 Hot Chips 30では、機械学習のようなある分野(ドメイン)の処理に特化したプロセッサを「DSA(Domain Specific Architecture、ドメイン特化アーキテクチャ)」と呼ぶ講演者が多かった。

図1 Xilinx CEOのVictor Peng氏
図1 Xilinx CEOのVictor Peng氏
Hot Chips 30で講演している様子。
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 DSAの概念を積極的に広めているのは、RISCアーキテクチャの考案者で米Stanford Universityの学長を長らく務め、現在は米AlphabetのExecutive ChairmanであるJohn Hennessy氏。Hennessy氏はHot Chips 30初日の基調講演に登壇したほか、2日目の基調講演では講演者である米Xilinx CEOのVictor Peng氏(図1)を紹介するホスト役を務めた。

 Hennessy氏は、David Patterson氏との共著の最新版で2017年に発行した「Computer Architecture: A Quantitative Approach 6th Edition」で、ある処理に特化した演算器を備え、ドメイン特化言語(domain specific language)で記述したプログラムだけを効率的に処理するプロセッサをDSAと定義。2018年に実施したさまざまな講演で「ムーアの法則が終わろうとしている今、DSAだけがプロセッサの性能を向上させる道だ」との旨の主張を繰り返している。