全7307文字
PR

日経クロステックは、米Boston Dynamicsが開発した4脚歩行ロボット「Spot」を入手した。現在、分析作業を実施中だ。Spotが他のロボットと一線を画すのは階段や不整地などを移動できることである。今回は、Spotを使ってどのような操作ができるのか、その開発環境を解説する。詳細については、DigitalBlastに解説してもらった。

 2020年10月末、4脚歩行ロボット「Spot」が日経クロステック編集部にやってきた(図1)。Spotは米Boston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)が開発し、2020年6月から一般に販売を開始したロボットで、4脚を駆使して犬のように歩き、ホイールで動作する移動体では行けないような場所でも行けるという従来にない特長を持つ。例えば、30cmの段差の上り下りや、傾斜30度の地形、砂の上、雪の上などを移動できる。倒れた状態から自力で起き上がる機能も備える。

[画像のクリックで拡大表示]
バッテリー 容量 605Wh
平均作動時間 90分
待機時間 180分
充電時間 120分
外部接続 WiFi(2.4GHz IEEE802.11b/g/n)、1000BASE-T
移動 最高速度 1.6m/s(時速5.76km)
最大登坂角度 ±30°
最大ステップ高 300mm
地形判定 水平方向の視野角 360°
範囲 4m
照明 >2 Lux
衝突防止 設定した距離
動作環境 動作温度 −20~45℃
動作湿度 0~70% RH
図1 大型犬サイズのSpot
全長1m程度と大型犬サイズである。速度は時速約6kmと人の早歩き程度だ。仕様はExplorerの場合。(写真と図:日経クロステック)

 Spotの外形寸法は1100mm×500mm×191mm~840mmで、重さは32.5kgである。Spotの脚の基本構造は4本ともすべて同じである。胴体の方向を軸として回転するモーター、それと垂直方向を軸として回転するモーター、そして膝を屈伸させるモーターの3つで駆動する。歩行速度は最大1.6m/s、つまり時速5.76kmだ。人の早足程度である。

 電池の容量は、605Wh。満充電状態で平均90分駆動する。モーターを起動した状態での待機時間は180分。電池は、腹の部分に搭載する形となっており、仰向けにすることで交換可能である(図2)。電池の充電は、専用の充電器で行う。

(a)電池をはめているところ
(a)電池をはめているところ
[画像のクリックで拡大表示]
(b)コントローラー
(b)コントローラー
[画像のクリックで拡大表示]
図2 電池は腹部に
Spotの電池は腹部にはめる。充電は、電池のケースと充電器を直接ケーブルでつなぐほか、充電器のケーブルをSpotの後部にあるコネクターにつなぐことでも充電できる。専用のコントローラーが付属しており、Spotの基本的な操作はここで行える。(写真:加藤 康)