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楽天モバイル(以下、楽天)が全面的に採用したことで世界的な注目を集めている仮想化基地局「vRAN」。2022年2月末から3月頭にかけて開催されたモバイル業界最大級のイベントである「MWC Barcelona 2022」(以下、MWC 2022)においてvRANは主役の1つだった。現在vRANのチップ周りをほぼ独占する米Intel(インテル)の牙城を崩すべく、米Qualcomm(クアルコム)や米Dell Technologies(以下、デル)などが新たなvRANソリューションを出展した。

 vRAN(図1)は、楽天の本格導入から2年以上が経過した現在、英Vodafone(ボーダフォン)や米Verizon Communications(ベライゾン)など世界の通信事業者が導入を検討する業界トレンドになりつつある。

図1 クアルコムがMWC 2022のブースに展示した新たなvRANソリューション
図1 クアルコムがMWC 2022のブースに展示した新たなvRANソリューション
米Hewlett Packard Enterprise(HPE)と協業し同社のサーバーにクアルコムのアクセラレーターカードを挿入する。無線信号処理の多くをアクセラレーターカードが担うことで、パフォーマンス向上を図れるという。(撮影:日経クロステック)
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 Open RANの導入で先行するNTTドコモも「次はvRANがターゲット」(常務執行役員CTO〔最高技術責任者〕の谷直樹氏)と導入準備を進める。KDDIも22年度中にvRANの商用網への適用を予定するなど、国内でも楽天を追うかのように他社の導入が進みそうだ。