Emerging Tech
目次
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OKIデータがLEDモジュール生産に、双腕型ロボ、動作割り当てに強化学習
日経Roboticsから今月の1本
オフィス向けプリンタなどを手掛けるOKIデータは、LEDモジュールの組み立て製造工程にカワダロボティクスの双腕型ロボット「NEXTAGE」を導入した。オフィス用のプリンタは一般にレーザビームプリンタが主流だが、同社は光源としてレーザの代わりにLEDを用いる「LEDプリンタ」を手掛けている。このLE…
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超高出力モーターで垂直離陸、「空の電動化」をウーバーが主導
「2018 Elevate Summit」から見えた5年後の商用サービス技術
電動の垂直離着陸(VTOL)機による「空のライドシェア」。米Uber Technologiesが、米運輸長官など行政当局や欧米の大手航空機メーカーを巻き込み、実用化に向けた動きを加速させている。関係者を一堂に集めたUber主催のイベントでは、超高出力モーターや離着陸用建物など電動航空機技術が競演し…
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グーグルが主導する「48V配電」 、サーバーから通信、クルマへ
配電ロスをもう無視できない
電源(配電)バスを48Vに高圧化する動きが活発化してきた。電力損失を抑えることが目的だ。まずはサーバー用ボードに適用され、次いで通信機器やストレージ装置に広がる。いずれは自律運転を採用した自動車などでも導入が進む見込みだ。
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「最強超え」で競う新型磁石、材料は鉄隕石から発掘
“3人の挑戦者”が従来比2倍の磁気特性を狙う
ネオジム磁石は、磁力が強いことからHDDや白物家電、自動車などのモーターで多用されている。だが、その伸びしろは年々小さくなっている。そこで、既存のネオジム磁石の磁気特性を大幅に上回る「ポストネオジム磁石」の研究開発が盛んだ。鉄の比率を高めた磁石や隕石由来の磁石といった新型磁石の最前線を追った。
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トヨタが2019年に電子基盤刷新、AES暗号導入でハッカー対策
日本の自動車メーカーによる全社規模の自動車セキュリティー強化が具体化してきた。口火を切ったのはトヨタ自動車。2019年に電子基盤を刷新。ECU間の通信に128ビットAES暗号を導入する。ホンダも2019年からクルマにメッセージ認証を採用する。業界を挙げた取り組みにつながりそうだ。
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Baiduの自動運転出身者が創業したPerceptIn、Samsung出資、ロボットAI基盤はHuaweiが採用
日経Roboticsから今月の1本
2016年に創業したばかりだが、オープンソースソフトウエア(OSS)の画像認識用ライブラリ「OpenCV」の創始者であるGary Bradski氏がアドバイザー兼出資者として名を連ね、韓国Samsung Electronicsのコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)である韓国Samsung…
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セルラーLPWA発進、全国規模のIoTが可能に
低消費電力で数k~数十kmをカバーできるIoT(Internet of Things)向けの無線通信方式「LPWA(Low Power Wide Area)」。先行したのは免許不要帯を使った「Sigfox」や「LoRa」だが、ここにきて大手携帯電話会社が免許帯を利用する「セルラーLPWA」の商用サ…
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ARM参戦で変わるAIチップ勢力図、ソフトか専用ハードか
家電やセンサーなど身近な端末が「知的な目や耳」に
ニューラルネットワーク(NN)に基づくAI(人工知能)機能を実装した「AIチップ」とも呼ぶ専用IC、あるいはその一部をハードウエア実装したマイクロプロセッサーが身の回りの製品に続々と実装され始めた。
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新型電池の開発ラッシュ、容量3倍アップへ
正極やSi負極の新材料開発
電池の進化が続いている。大容量化や高出力化に適した量産レベルの多様な新材料の開発が盛んだ。2020年ごろの容量密度の目標は、既存の100〜200Wh/kgから3倍前後の400〜500Wh/kg。安全性を高められる電解質、電解質の全固体化で実用化しやすくなった材料、全固体化を促す材料も登場している。
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深層学習をもっと手軽に、先駆けの画像検査ソフト相次ぐ
AI人材やデータが潤沢でなくても大丈夫
画像認識などで多くの成果が見られる深層学習(ディープラーニング)技術。その深層学習技術を、手軽に活用するための動きが進んでいる。現時点では自動化ニーズの高い画像検査用途が先行しているが、将来的には物体検出用途などにも広がりそうだ。
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アナログ回路も劇的に微細化、A-D変換器からT-D変換器へ
“時間軸”でデータを運ぶ
これまで、製造プロセスを微細化しても回路面積が減らないとされていたアナログ回路で、論理回路並みの微細化が進み始めた。そのトリガーは、データをそれまでの電圧軸から、時間軸に載せ始めたことだ。
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おにぎりの製造に協働ロボduAro導入、双腕で番重に詰める作業を自動化
日経Roboticsから今月の1本
多くの工程を人手に頼ってきた中食業界が、協働ロボットの活用に本腰を入れている。食品商社の国分グループ本社傘下で中食事業を手掛けるデリシャス・クックは、川崎重工業のスカラ型双腕ロボット「duAro」を千葉県の習志野工場に1台導入した。2017年11月からコンビニ向けなどのおにぎりの製造工程で、本格稼…
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赤外線を使わないジェスチャー認識、ARやVR、クルマ、ロボットに広がる
ミリ波や超音波を活用
ゲームを契機に普及したジェスチャー認識技術が、ARやVR、自動車、ロボットといった新分野に広がりつつある。それに伴い、従来とは異なる新たなジェスチャー認識技術の提案が相次いでいる。市場で実績の多いToF/SL方式以外も登場、従来より消費電力やコストを下げたり、計測性能を大幅に高めたりしている。
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自動運転やIoTに向け、すごいセンサーが続々登場のISSCC 2018
2020年の半導体を見通す
「半導体のオリンピック」と称され、毎年開催される半導体集積回路技術に関する国際会議「ISSCC」。2018年は、自動運転やIoTに向けた、多数の次世代センサー技術が登場した。加えて、最近の人工知能(AI)ブームを追い風に、「機械学習向けチップ」の提案が相次いだ。
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クラウドでインフラの破損箇所を自動探索、深層学習使いこなすドローンベンチャー
日経Roboticsから今月の1本
ソニー系ドローンベンチャーのエアロセンスは2017年12月、ドローンの空撮画像から地形の3Dモデルを自動生成し、ディープラーニングによる解析までを全てクラウド上で行うサービス「エアロボクラウド」を開始した。