Emerging Tech
目次
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Li-S電池が1000サイクル超え、全固体で500Wh/kgも視野に
これまで短命だったLi-S2次電池の寿命が飛躍的に延び、1000サイクルを超える開発例が相次いでいる。技術の進展に応じて、事業化に向けた動きも活発で、航空機大手の米Boeingのみならず複数のEVメーカーが次々と電池メーカーの青田買いを始めた。サイクル寿命の伸長により、EV用途でも有力視されてきた…
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ソニー、LGがEV参入へ CESで見えた業界再編の胎動
CES 2022報告
2年ぶりのリアル開催となった世界最大のテクノロジー見本市「CES 2022」(2022年1月5~7日、主催:全米民生技術協会)。開催直前の新型コロナウイルス・オミクロン株の感染急拡大により、米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)、米Google(グーグル)、米Meta(メタ)など大手が相…
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ペロブスカイト太陽電池が量産、大面積化では国内企業がリード
2008年に日本で生まれ、既存のシリコン(Si)系太陽電池を超える可能性があるペロブスカイト太陽電池(PSC)の実用化がいよいよ始まった。量産第1号は日本の旅行会社H.I.S.が育成したポーランドのベンチャー企業だった。最初の開発から12年での量産開始は他の太陽電池技術にない速さだ。大面積モジュー…
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ソニー渾身のドローンを分解、理想実現に独自開発てんこ盛り
ソニーグループが自らの技術を突き詰めて開発したドローンが「Airpeak S1」である。ソニーグループからの誘いを受けて今回、日経クロステックでは、同社の技術者の分解作業に立ち会った。そこで明らかになったのは、映像クリエーターにとって必要な性能を引き出すべく独自開発した多数の部品や、隅々までこだわ…
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新型パワー半導体本格利活用へ 最優秀賞は産総研のSiC新技術
「パワー・エレクトロニクス・アワード2021」審査会
日経エレクトロニクス(NE)は、「NE主催 パワー・エレクトロニクス・アワード2021(NEパワエレアワード2021)」の最優秀賞と審査員特別賞を決定する審査会を2021年10月21日に開催した。
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10m級無線給電が始動、まずはセンサー用途から
総務省の規制緩和を受け10mを超えるような無線給電技術を実用化する動きが活発化してきた。先陣を切るのは、920MHz帯を使ったmW級の給電システムを提供するベンチャー企業。東芝や米国企業などは、比較的大電力な送信に向けて人体への照射を避ける技術の開発に取り組む。スマートフォンやドローンに給電できる…
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iPhone 13シリーズ4機種を分解、スタンダードとProで境界くっきり
2021年9月、米Appleは新型iPhoneである「iPhone 13」シリーズ4機種を発売した。サイズのラインアップは前世代の「iPhone 12」シリーズと同様で、日本版は5Gミリ波に対応しなかったため、ハードウエア的に新規に搭載された機能はほぼない。では中身は前世代からどのような進化を遂げ…
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流通在庫の3割が偽物? 半導体不足で模倣品リスク上昇
収束する気配を見せない半導体不足を狙って、半導体をめぐる詐欺事件が横行している。古い半導体をリマークするという手口で外見からは真贋(しんがん)がほぼ判定できない。
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HDDヘッド技術で体内を“透視”、心電図ならぬ「心磁図」実現へ
HDD(Hard Disk Drive)ヘッド技術が生きる新たな新市場が見えてきた。生体信号を観測する医学・医療分野だ。磁気計測を使う方法は、心電図や脳波計など電位を計測する手段よりも、解像度が高く深い部分まで計測が可能。静磁場にとって人の体は“透明”だからだ。心臓の観察用途では実用化も目前である…
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偽AirPods Proを徹底分析、見た目はそっくり、音も模倣
米Apple(アップル)の人気イヤホン「AirPods Pro」を個人売買サイトで購入すると、届いたのはなんと偽物だった……。だまされて購入してしまったユーザーから、偽物を無償で譲り受けた日経クロステックは、本物と比較しながら分析した。その結果、スピーカーの性能まで巧妙にまねしていることが明らかに…
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GaNで変わるパワエレ機器、使いこなしの新課題に挑む
ダブルインバーターの低コスト化技術も登場
再生可能エネルギーシフトの加速により、パワーエレクトロニクス技術の出番がいっそう増えている。日経エレクトロニクスでは、重要度が増すこの分野で研究・開発に取り組む大学や高等専門学校などの研究機関を応援する「NE主催 パワー・エレクトロニクス・アワード 2021」を実施している。
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産業ドローンにソニーも参戦、レベル4実現へ“車検制度”導入
国内のドローン市場に地殻変動が起きている。点検、農業、物流といった産業用途でのドローン活用の本格化と、中国製ドローンに対するセキュリティーの懸念を背景にした国産ドローンの特需だ。このチャンスを逃すまいと、機体事業にソニーなどが参入した。一方、都市部での飛行解禁が2022年12月ごろに決まり、実現に…
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無線給電の実用化に向け、高効率化とコスト低減に挑む
超高速スイッチ実現のSiCモノリシックICも
再生可能エネルギーシフトの加速により、パワーエレクトロニクス技術の出番がいっそう増えている。日経エレクトロニクスでは、重要度が増すこの分野で研究・開発に取り組む大学や高等専門学校などの研究機関を応援する「NE主催 パワー・エレクトロニクス・アワード 2021」を実施している。このほど、同分野に変革…
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ナトリウムイオン電池が本格量産、定置型では将来の主役級に
ほぼ無尽蔵ともいえるナトリウム(Na)イオンを使うNaイオン2次電池(NIB)の本格的な量産が近く始まりそうだ。出力密度の高さに加え、潜在的にはエネルギー密度でもリチウム(Li)イオン2次電池を超えるほど高い。
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捲土重来の骨伝導MEMSマイク、AirPods風イヤホンでブレークか
米国のスタートアップ企業である米Vesper Technologiesが骨伝導MEMSマイクを発売した。狙いは、骨伝導MEMSマイクを圧電式MEMSマイクと組み合わせ、AirPodsのようなヘッドホンのノイズキャンセリングに使うことだ。
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人と協力して自動調理するYPCの料理ロボット、トヨタ系ファンドが出資
日経Roboticsから今月の1本
調理ロボットセルを開発するカナダのYPC Technologiesは、2020年トヨタ自動車系のToyota AI Venturesを含めた複数の投資会社からシード投資を受けた。数々の調理ロボットが登場する中で強みは何か。
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VW本気のEV「ID.3」を分解、専用PFやソフト基盤を初搭載
日経クロステック編集部と日経BP総合研究所のプロジェクトチームは、ドイツVolkswagen(VW)の電気自動車(EV)「ID.3」を分解した。同車は、VWがEV専用に作り上げた車両プラットフォームや、ソフトウエア中心の車両作りを目指して構築したソフトウエア開発基盤を初採用するなど、注目点が満載だ…
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常識覆す温度差不要の熱発電、太陽電池超えの可能性も
一見、熱力学に反するような、温度差不要の熱で発電する技術が続々と登場している。環境との温度差がゼロの室温で発電する素子も複数ある。多くは、理論よりも先に、発電する素子がでてきた。素子の出力はまだ低いが、潜在的には太陽電池を超える可能性がある。熱はどこにでもあるだけに実用化されれば社会的インパクトは…
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自律型自動運転システムはこう作る
自律型自動運転システムではLiDARなどのセンサーの話がよく語られるが、もちろんそれだけでは自動運転は成り立たない。ここでは、自動運転にはそもそも何が必要なのか、そしてそれらの要素技術をどのようにシステムとして構成して使っていくかについて、金沢大学 教授の菅沼直樹氏が解説する。
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4脚ロボ「Spot」を入手、プログラミング環境を調査
日経クロステックは、米Boston Dynamicsが開発した4脚歩行ロボット「Spot」を入手した。現在、分析作業を実施中だ。Spotが他のロボットと一線を画すのは階段や不整地などを移動できることである。