Emerging Tech
目次
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ゼロカーボン加速で主役へ、パワエレで社会問題を解決
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、「NE主催 パワー・エレクトロニクス・アワード 2020」の贈賞式が2020年12月10日に開催された。例年のリアルのイベントではなく、オンラインの「パワー・エレクトロニクス・サミット 2020」の中で執り行われた。気候変動やCO2削減などの社会問題の解決に欠…
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次世代キャパシターが再点火、電力回生需要が契機
次世代キャパシターの性能が急速に高まっている。もともと高い出力密度はさらに向上。課題だったエネルギー密度でも、鉛蓄電池やニッケル水素(Ni-MH)2次電池を超える技術が登場してきた。技術的にも従来の電気2重層キャパシター(EDLC)の枠組みを超え、電池技術に近付いた新しい蓄電素子が続々と登場してき…
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次世代ゲーム機頂上対決、サイズで分かれた設計思想
PS5とXbox Series Xを分解・分析
2020年11月にそろって発売となった次世代ゲーム機「PlayStation 5」と「Xbox Series X」。両製品を比較すると、演算性能などの基本スペックは同等でありながらサイズやデザイン、熱設計などが大きく異なる。
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産業界の課題解決を高評価、筑波大・岩室研が最優秀賞に
「パワー・エレクトロニクス・アワード2020」審査会
日経エレクトロニクス(NE)は、2020年10月27日に「NE主催 パワー・エレクトロニクス・アワード2020(NEパワエレアワード2020)」の最優秀賞を決める審査会を開催した。
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「HoloLens 2」分解で見えた、視野角50 °超えの意地
コスト度外視で「発熱対策」にも向き合う
2020年7月に一般販売が開始された米Microsoftの「HoloLens 2」。価格が約42万円(税込み)と高価だ。しかし、競合製品に比べて広い視野角や豊富なクラウド連携アプリケーションによって、法人向けを中心に採用が広がっている。今回はそのHoloLens 2を分解し、熱設計や光学系の内部を…
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テキサスの病院で移動マニピュレータが稼働、開発元のDiligent創業者CEOに聞いた
日経Roboticsから今月の1本
米国テキサス州の病院で、単腕アームのヒューマノイドのようなロボットが搬送タスクを担っている。医療現場用の移動(モバイル)マニピュレータ「Moxi(モキシー)」の製品化に挑んでいるDiligent Robotics社CEOのAndrea Thomaz氏に聞いた。
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“うり二つ”な新型i Phoneを分解、徹底した部品の共通化に驚き
5G対応とLiDAR搭載に注目
2020年10月23日、米Appleは5G対応の新型iPhone全4機種のうち2機種を発売した。2眼カメラを備える「iPhone 12」と、iPhoneで初となるLiDARと3眼カメラを搭載した「iPhone 12 Pro」である。その中身はどのように進化を遂げたか、まずは2機種を分解した。
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“身に着けるエアコン”舞台裏、駆け出し社員、奮闘の3年半
新型コロナウイルスの感染拡大で予想だにしない業績悪化に見舞われる業種が多い中、前年比で市場が大きく成長している製品種がある。ペルチェ素子で首元を冷やす装置や電動ファンで体を冷やしたりするウエアなどの暑熱対策機器である。
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脳を鍛える「リハビリ革命」、VRやセンサーでトレーニング
疾患や老化によって低下した体の機能を回復させる「リハビリテーション」に、加速度センサーやVR(仮想現実)といった先端技術を使う動きが出てきた。患者の動きを数値化して解析することで、効率的なリハビリにつながる。同時に、脳研究の発展に伴い、脳の活動に着目したリハビリ技術の開発も進む。リハビリの効果を高…
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米空軍が中国ドローン対抗のプロジェクト、大型の垂直離着陸機の23年実用化を支援
日経Roboticsから今月の1本
電動の垂直離着陸(eVTOL)機の領域で、米空軍が立ち上げたプロジェクト「Agility Prime」に注目が集まっている。2020年4月27日〜5月1日にオンラインの発足イベントを開催。同年8月時点で航空機業界のメーカー15社以上がAgility Primeとの提携を申請しており、その多くと既に…
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Teslaが電池単価6割減の衝撃、現行比20倍の規模で内製へ
米Teslaが2020年9月に開催した蓄電池戦略の説明会「Battery Day」は大きな注目を集めた。投資家には「期待外れ」とも言われたが、そこで述べられた「電池の航続距離54%増、価格56%減」が実現すれば蓄電池やEV業界にとっては大きな衝撃となる。
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使い方の妙でパワエレ分野の低コスト化に効く技術が続々
“電力パケット”で多様な電力を載せる研究も
機械の知能化によってパワーエレクトロニクス技術の応用範囲が広がっている。日経エレクトロニクスでは、重要度が増すこの分野で研究・開発に取り組む大学や高等専門学校を応援する「NE主催 パワー・エレクトロニクス・アワード 2020」を実施している。このほど、同分野に変革をもたらす6つの表彰候補技術を専門…
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次世代ディスプレー技術が続々、ARグラスや印刷版有機ELが軸
SID 2020報告
ディスプレー分野で世界最大の国際学会「Display Week 2020(SID 2020)」が、2020年8月3~7日にオンライン上で開催された。熱気はコロナ禍でも衰えず、注目度の高いマイクロLEDなど次世代ディスプレー技術の新提案が多数報告された。
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ロボット技術者らが集結し人工呼吸器を開発、コロナ禍受け全米からリモートで250人参画
日経Roboticsから今月の1本
コロナ禍で全米各地で在宅命令が出された2020年3月末、ロボット関係者による「The Ventilator Project(人工呼吸器プロジェクト)」がボストンでスタートした。人工呼吸器不足を解決するために、安価で大量生産可能な良質の機器を提供することを目指している。
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ソニーの“着るクーラー”解析、小型軽量の内部に見た熱設計
ソニーは2020年7月、ウエアラブル式の暑熱対策デバイス「REON POCKET」を発売した。電流を流すと片面が冷える「ペルチェ素子」で体を冷やす。日経クロステックは専門家の協力のもと、同製品の冷却機能を分析し、さらに機器の分解を実施した。きょう体には、ソニーがモバイルで鍛えた熱設計と小型軽量化技…
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着るクーラーや扇風機が続々、ペルチェや気化熱を利用
夏の暑い日に、主に屋外で使って体を冷やす「暑熱対策製品」の市場が活況を呈してきた。昨年は手持ち式扇風機がブームになったが、今年は「首を冷やすクーラー」の新コンセプトや、ミストを噴霧する携帯型装置も登場。製品の高度化が進むとともに、ソニーなど大手企業が続々と参入し、“戦国時代”を迎えようとしている。
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Appleも注目の1ビットの深層学習、電力性能100倍でスマホを革新
映像の中の文字や人、物をリアルタイムに識別し、人間の目の代わりになるような人工知能(AI)が一気に普及する兆しが出てきた。そうしたAI導入の大きなボトルネックだった消費電力が1/100以下へと大幅に低減する見通しだからだ。
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グーグルのロボット部門元幹部らが創業、ロボット界のAWS目指す米Formant
日経Roboticsから今月の1本
米グーグル出身のロボット開発者らが中心になって創業されたFormant社は、ロボットのフリート(集団)管理プラットフォーム開発という新分野に挑んでいる。人間がロボットを助けることが今後10年の自動化だと語る、同社CEOのJeff Linnell氏に聞いた。
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Apple Siliconの「A12Z Bionic」、チップは3段構えの基板で実装
自社製プロセッサー「Apple Silicon」を発表し、「脱Intel」を示した米Apple。そのApple Siliconの動作デモに使われたのは、2020年3月発売の新型「iPad Pro」のアプリケーションプロセッサー「A12Z Bionic」だった。新型iPad Proに搭載されたA12…
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SiC本格利活用時代に向け、材料、基板設計開発が深化
太陽電池の実用的な発電効率に着目した研究も
機械の知能化によってパワーエレクトロニクス技術の応用範囲が広がっている。日経エレクトロニクスでは、重要度が増すこの分野で研究・開発に取り組む大学や高等専門学校を応援する「NE主催 パワー・エレクトロニクス・アワード 2020」を実施している。このほど、同分野に変革をもたらす6つの表彰候補技術を専門…