Emerging Tech
目次
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5ビット化、超小型、Ether直結、東芝がフラッシュメモリー新技術
「Flash Memory Summit 2019」から
東芝メモリはフラッシュメモリー関係で世界最大級のイベント「Flash Memory Summit(FMS) 2019」(2019年8月6~8日、米サンタクララ)においてさまざまな新技術や新製品を紹介した。NANDフラッシュメモリーの多値化(5ビット/セル)や大容量化、超小型のSSDフォームファクタ…
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米国発の洗濯物畳みロボットのFoldiMate、家庭向けに1500米ドルほどでの投入目指す
日経Roboticsから今月の1本
2012年に創設された米FoldiMate(フォールディメイト)は、シリコンバレーとイスラエルを拠点にして、洗濯物畳みロボットを開発してきた。2019年の「CES」では、確実に機能する実機が注目を集めた(図1)。創設者兼CEOのGal Rozov(ガル・ロゾフ)氏に聞いた。
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MEMSマイクに新原理、PZTでスピーカーやレンズも
「Transducers 2019」の発表を読み解く
「Transducers(International Conference on Solid-State Sensors, Actuators and Microsystems)」は、MEMS(微小電子機械システム)に関する世界最大で隔年開催の国際会議だ。2019年6月23~27日に「Transd…
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IoTの電池不要化技術が実現、温度差不要の熱発電も可能に
色素増感型太陽電池なら開発から苦節20年以上といった各種のエネルギーハーベスティング(EH)技術の実用化がようやく始まった。従来の課題を解決した上に、用途側からのニーズにも合致したからだ。
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材料・製造から制御まで、電源に新発想の革新技術
MMCやSiC関連で注目の大学発パワーエレ研究
パワーエレクトロニクス技術が多様な進化を遂げている。日経エレクトロニクスは、この分野の大学や高等専門学校の研究者を応援する「NE主催 パワー・エレクトロニクス・アワード 2019」を実施し、進化をもたらす新技術を表彰している。
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質実剛健なこだわりの逸品、「Oculus Quest」を徹底分解
VR(Virtual Reality)用のヘッドマウントディスプレー(HMD)のスタンドアローン化が急激に進んでいる。VR用HMDを普及させるには、外部機器が不要で単体動作する手軽さが重要だからだ。本誌は、コンテンツ開発者からも大本命と期待される米Oculus VRのスタンドアローン型VR用HMD…
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「こんなLPWAが欲しい」、得意ワザで応える方式が浮上
IoT(Internet of Things)向けの通信方式として脚光を浴びるLPWA(Low Power Wide Area)。免許不要帯を使うSigfoxやLoRaが先行し、免許帯域を利用するNB-IoTがそれに続いたが、ここにきて第3勢力とも呼べる方式が注目を集めている。マルチホップや下り通…
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Uberが料理配達向け専用ドローンの開発に着手、自動車の屋根に自動着陸して数分で配達
日経Roboticsから今月の1本
注文から10分以内に空からハンバーガーが届く─。そんな新しい料理配達(フードデリバリー)サービスを米ウーバー・テクノロジーズ(Uber Technologies)が始めようとしている。
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応用・部材との一体設計で、パワーエレクトロニクスが進化
モーターやコイルとの統合技術が大学から
パワーエレクトロニクス技術が、多様な手段で進化し始めている。モーター、インダクター、コイルによる計測など、様々な応用・要素を組み合わせ、従来なし得なかった性能を目指す。日経エレクトロニクスは、この分野の大学や高等専門学校の研究者を応援する「NE主催 パワー・エレクトロニクス・アワード 2019」を…
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DNNチップは非ノイマン型へ、新メモリーのキラー用途か
VLSIシンポジウム2019報告
2019年6月に開催された学会「VLSI Symposia 2019」で発表が相次いだ深層ニューラルネットワーク(DNN)チップ向けの各種技術を紹介する。性能改善が遅いCPUコアに代わって、DNNチップは今後の半導体の大きなトレンドの1つになりそうだ。
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Google、MS、AWSが存在感、ソニーLSIの新設計に高評価
単独開催としては最後のDAC 2019
電子設計技術に関する国際学会/展示会として、実に50年以上の実績を誇る「DAC(Design Automation Conference)」。56回目となる今回は、米Googleや米Microsoft、米Amazon.com/AWSといったインターネットサービス企業の存在感が高まった。学会ではソニ…
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料理配達ロボを全米12大学で展開するKiwi、完全自律は捨て人間が遠隔で監視・制御
日経Roboticsから今月の1本
料理を配達する出前(フード・デリバリー)ロボットの「Kiwibot」が、米University of California, Berkeleyのキャンパスとその周辺を走るのは、すでにおなじみの風景になっている。
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サーバーが圧倒的な存在感、エッジAIは稼げるビジネスへ
「COMPUTEX TAIPEI 2019」にみる主役交代
ICT(情報通信技術)関連の展示会「COMPUTEX TAIPEI 2019」(2019年5月28日~6月1日、台湾・台北市)は今年も盛況だった。具体的には5日間の会期中、過去最高(昨年比0.5%増)の4万2495人が171カ国・地域から参加した。
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最先端の自動運転や電池から、きらりと光る電子部品まで
「人とくるまのテクノロジー展2019」速報
2019年5月22~24日にパシフィコ横浜で開催された「人とくるまのテクノロジー展2019」では、近未来の自動車を実現する技術が多数展示されていた。ここではそれらの技術展示を、(1)自動運転・ADAS(先進運転支援システム)、(2)電動化・電気自動車(EV)・電池、(3)電子部品・半導体に分けて紹…
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電動トラクターで作物を撮影し除草作業も、東欧の元農業大臣が創業したZtractor
日経Roboticsから今月の一本
農業ロボットは現在注目の的だが、米国シリコンバレーを拠点にするZtractorは、基本的な農機であるトラクターを自動化してそこに付加価値を加えようとする。創業者のBakur Kvezereli(バクール・クヴェゼレリ)氏に聞いた
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マイクロLEDや透明ディスプレー、有機ELは折り畳みが続々
SID 2019で見えたパラダイムシフト
ディスプレー分野で世界最大の学会「SID」の展示会が、米国サンノゼで2019年5月14~16日に開催された(シンポジウムは同14~17日)。屋外でも鮮明な表示を実現できるマイクロLED、折り畳みや巻き取り、透明、立体視といった革新的なデザイン技術などが見どころだった。
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小型センサーをより小さく安く、MEMS新技術の提案が続々
「IEEE MEMS 2019」から読む次世代デバイス
MEMS(微小電子機械システム)分野の旗艦学会「IEEE MEMS 2019(The 32nd IEEE International Conference on Micro Electro Mechanical Systems)」(2019年1月27~31日、韓国ソウル)で、東北大学教授の田中秀治…
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NVIDIAがロボット施策を強化、99米ドルのSoCボード発売、AWSとも提携
日経Roboticsから今月の一本
米NVIDIAは3月18~21日に米国サンノゼで開催した年次カンファレンス「GPU Technology Conference(GTC) 2019」に合わせて、ロボット関連の施策を大量に発表した。新しいロボット用SoCの発表こそなかったものの、小型ロボット用に99米ドルからという価格で販売するSo…
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加速するインダストリー5G、懸念されるセキュリティー
注目高まる自営ネットワーク
各国で5G(第5世代移動通信システム)の商用サービスが始まる2019年は、「5G元年」ともいわれる。しかし、現在の5Gはモバイル用途を想定したもの。今後は、5Gならではの用途として期待される産業向けの技術開発が加速する。同年4月1~5日にドイツで開催された展示会「Hannover Messe 20…
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メカレスLiDARが第2世代へ、完全自動運転車の礎に
長波長と非ToFで新型模索
自動運転車の周囲を3次元的に把握するセンサーのLiDAR(Light Detection and Ranging)が、新たな進化を遂げている。検知能力の向上を狙い、2025年の実用化を目指す新技術の導入が目立つ。従来は、コスト低減に向けた機構部の改良「メカレス化」が主流だった。一方、メカレス化した…