Emerging Tech
目次
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STがパワー半導体で攻勢、車載SiCで首位の座を狙う
シチリア島の工場を公開、車載品質をアピール
伊仏合弁のSTMicroelectronicsがパワー半導体で攻勢に出ている。現在、パワーデバイス市場ではドイツInfi neon Technologiesの後を追うが、SiCによる次世代パワー半導体で電動車需要を獲得し、トップの座を狙う。2019年3月末には、SiC開発・製造の本拠地とも言えるイ…
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AI半導体の最適解を求めて、異種組み合わせでリスク分散
「今はこれしか選択肢がない」─。自動運転車の頭脳となるAI(人工知能)半導体に不満を抱く自動車メーカーが増えている。現状では性能の高さから米NVIDIA(エヌビディア)や米Intel(インテル)/イスラエルMobileye(モービルアイ)のプロセッサーが候補に挙がるが、安定供給を不安視する向きも少…
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自動運転への助走を支援、新機軸マイコンなどが続々登場
embedded world 2019がドイツで開催
組み込み開発者をターゲットにした国際展示会「embedded world 2019」がドイツ・ニュルンベルクで2019年2月26~28日に開催された。embedded worldは世界各国の半導体メーカーが新製品をこぞって発表する展示会で、今回も、車載向けやIoT(Internet of Thin…
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自律移動用SoCや単眼visual SLAMチップ、ロボ向けLSIの話題が続出したISSCC 2019
日経Roboticsから今月の1本
米国サンフランシスコで2月17~21日に開催された半導体の国際学会「ISSCC(International Solid-State Circuits Conference) 2019」では、ロボットやドローンに搭載することを目的としたSoCやディープラーニング(深層学習)高速化チップの発表が相次い…
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航空機の電動化はいつ本格化?パワエレは高高度対策が必須
「航空機電動化コンソーシアム」メンバーが語る課題
CO2の排出量を大幅に削減できるとして、航空機分野で期待を集める電動化技術。日本では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が中核となって2018年7月に立ち上げた「航空機電動化(ECLAIR)コンソーシアム」が精力的に活動している。
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世界をデータ化するMobileye、脱“半導体屋”に向けた一手
MaaSプラットフォーマーへの転身に向け、土台作りを急ぐMobileye。2019年は車両データの収集網を本格的に稼働させ始める重要な1年だ。画像処理チップ「EyeQ4」を使い、新型車だけでなく既販車からもデータを収集する。同時に、2021年に量産する次世代品「EyeQ5」の開発は佳境を迎える。
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増殖する配達ロボや自走式スーツケース、CES 2019で見かけたロボットスタートアップ
日経Roboticsから今月の1本
米国ラスベガスで毎年1月に開催される「CES」が「家電見本市(Consumer Electronics Show)」だったのは過去の話。現在は正式名称がCESとなり、消費者向けに限らない様々な技術を扱う場になっている。
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2階建てになる太陽電池、コスパの壁を突破
これまでの多くの太陽電池は、単接合型と呼ばれる“1階建て”だった。ここに来て、単接合型のコストパフォーマンスの限界が見えてきており、その壁を突破する2階建ての「タンデム型」が大きな潮流になりそうだ。既に変換効率はSi系太陽電池の世界最高記録を超えた。タンデム型であれば、この高効率に加えて低コストに…
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パワエレ技術の重要性を再認識、EV・再エネ進化の「種」が続々
「NE主催 パワー・エレクトロニクス・アワード 2018」の贈賞式を、2018年12月12日に開催のイベント「パワー・エレクトロニクス・サミット 2018 〜次世代モビリティーとエネルギー、革新の源がここに」で実施した。「モビリティー」と「エネルギー」という2つのキーワードの下、パワーエレクトロニ…
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ドローン規制緩和で目視外飛行に補助者なし、日本郵便が福島の郵便局間の配送で初実施
日経Roboticsから今月の1本
日本郵便は、ドローンを使った郵便局間の配送を2018年11月に福島県でスタートさせた。2019年3月までの期間限定ではあるが、片道約9kmの経路をドローンが1日2往復し、郵便局の業務で使う書類やパンフレット類などを輸送している。月に6日、平日に飛行させている。
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自動運転技術の「次」が続々、テレビに再びスポットライト
「CES 2019」詳報
2019年1月8~11日に米国ラスベガスで開催された、民生機器関連で世界最大級の展示会「CES 2019」。今回注目を集めたのは、自動運転を前提として用途ごとに内装や外見を変更できる小型EV(電気自動車)や空飛ぶクルマ、巻き取れるテレビなどだ。ニッチな分野にもかかわらず大手・新興から出展が相次いだ…
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量産へ本腰の全樹脂電池、市場開拓し量産技術を確立へ
三洋化成が製造技術会社を傘下に
電極を含めほぼすべてを樹脂で形成する全樹脂電池が量産に向かう。同電池を考案した慶應義塾大学の堀江英明氏が、低コストの大量生産技術を確立するための会社を設立。共同開発先の化学メーカーである三洋化成工業が子会社化し、同社自ら電池事業に取り組む。同電池は、設備投資額を従来の数十分の1に、材料コストは半減…
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通信、給電、センサーに使える、「十徳ナイフ」の無線技術が登場
あたかも十徳ナイフのように、1つのシステムで多くの機能を提供できる無線技術が相次ぎ登場してきた。従来の無線通信機能に加え、部屋に入るだけでスマートフォンの充電が始まり、人の移動を高い精度で追跡する。健康状態を把握するといった見守り用途や、ドアの開閉検知による防犯などにも利用できそうだ。最大で“8徳…
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混載MRAMとEUVは量産へ、FinFET後継「GAA」も
量子コンピューターや5Gに照準、「2018 IEDM」報告
2018年12月に米国で開催された電子デバイス技術の旗艦学会「2018 IEDM」における注目の発表を東北大学 准教授の黒田理人氏が解説する。注目したのは、半導体集積回路・デバイス・プロセス技術に関する最新成果だ。次世代メモリーMRAM(Magnetic RAM)、次々世代の「GAA」プロセス、低…
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StanfordとUC Berkeleyの研究者が集合、「BARS 2018」で見たロボットプロジェクト
日経Roboticsから今月の1本
米Stanford Universityで2018年11月9日(米国時間)、「Bay Area Robotics Symposium(BARS) 2018」が開催された。BARSはシリコンバレーの有力大学であるStanfordとUniversity of California, Berkeley(…
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スマホと同じ道を歩む制御機器、データ活用に向け通信も高速化
SPS IPC Drives 2018詳報
ドイツ・ニュルンベルクで開催された産業用制御システムの展示会「SPS IPC Drives 2018」(2018年11月27~29日)では、2つの新潮流が見られた。機器の制御を担うコントローラーの“スマホ(スマートフォン)化”と、通信ネットワークの高速化である。
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「Google Pixel 3 XL」を分解、透明電極に2µm幅のワイヤー
米Googleのスマートフォン「Google Pixel 3 XL」を分解した。米Appleの「iPhone XS」などと比べるとその実装技術は洗練されているとは言い難い。ただ、ディスプレーには次世代スマートフォンで主流になる可能性がある技術が採用されている。タッチパネルの透明電極に使われている線…
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「これぞ最新のエレクトロニクス」、クルマで元気な部品やチップ
「electronica 2018」詳報
2年に一度、ドイツ・ミュンヘンで開催される国際イベント「electronica」。今年のelectronica 2018(2018年11月13~16日)は、前回(2年前)のelectronica 2016に比べて、出展社数が5%上昇し、3000社を超えた。
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パワエレとものづくりの総合力、芝工大・赤津研究室が高評価
「パワー・エレクトロニクス・アワード2018」審査会
日経エレクトロニクス(NE)は、2018年11月14日に「NE主催 パワー・エレクトロニクス・アワード 2018」の最優秀賞を決める審査会を開催した。同アワードは、日本の大学や高等専門学校(高専)の理工学系研究室とエレクトロニクス分野のスタートアップ企業の研究開発を応援する「NEイノベーション・ア…
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Amazonが「Alexa」の開発ツールを強化、能動学習や転移学習を採用し裾野を拡大
日経Roboticsから今月の1本
米Amazon.comが音声アシスタント「Alexa」の機能強化を進めている。2018年9月に新機能を6種類追加し、Alexaのアプリケーションに相当する「スキル」の開発ツールにも機能強化を加えた。