鴻海精密工業グループが、マカオに隣接する中国広東省珠海市に大規模な半導体工場を新設する計画を進めていることが明らかになった。新工場にはグループ企業となったシャープが持つ半導体技術を活用するという。
ただし、この計画の実行は一筋縄には進まない気もする。
まずは米中貿易摩擦への影響。中国は、「中国製造2025」の中核に半導体国産化を据えている。米国政府の怒りを招くことは必然だ。また、シャープの半導体技術を活用すると言うものの、世界一のEMSが求める半導体を作る力を同社が持っているかと言えば疑問だ。
そこで今回のテクノ大喜利では、鴻海の半導体事業の行方を考える上での視点を抽出した(表1)。