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 半導体業界には、「テクノロジードライバー」と呼ばれる先端技術の開発と製造設備の投資判断の軸となる応用市場がある。直近では、成長余力のある応用市場として、車載半導体に注目が集まってきた。

 今回のテクノ大喜利では、車載半導体を半導体業界のテクノロジードライバーに据える可能性とその条件、さらには波及効果について議論した(表1)。

表1 「車載半導体をテクノロジードライバーにできるか」をテーマにしたテクノ大喜利の回答
半導体産業OB氏 服部 毅氏 田口眞男氏 高橋恒雄氏 大山 聡氏
元 某ハイテクメーカー 服部コンサルティング インターナショナル 慶應義塾大学 TSU Grossberg
回答総括 車載半導体が進化すれば、先端実装技術とデータ活用プラットフォームが潤う あらゆる先端半導体を飲み込み続ける次世代車、生産台数以上の需要を創出 車載半導体は技術要件が厳しすぎる、技術と事業の先導役にするのは危険 次世代車は“ビッグデータ発生器”、そこで生み出す価値を生かせ 車載半導体はCASE時代のクルマ自体のテクノロジードライバーである
【質問1】車載半導体を、半導体産業の技術開発や設備投資を考える際のテクノロジー・ドライバーに据えることができると思われますか? 2つの意味で、一部の半導体は技術開発を考える際のテクノロジードライバーたり得る できる できないだろう 技術開発では“イエス”、設備投資では“ノー” 5Gなど技術開発に関してはあり得るが、設備投資に関してはドライバーにはなり得ない
【質問2】車載半導体をテクノロジー・ドライバーに据えると、半導体業界もしくは自動車業界は、R&Dや投資上などでのいかなる戦略変更が必要でしょうか? 後工程重視戦略と、プラットフォーム戦略 半導体企業の自動車企業化、自動車企業の半導体企業化 抹殺されないための戦略が必要 R&Dも投資もビジネスモデル転換のために CASEの普及を前提として、自動車に求められる機能やニーズ自体が大きく変わるため、自動車メーカーの経営戦略そのものを見直す必要がある
【質問3】車載半導体をテクノロジー・ドライバーとした場合、その恩恵もしくは不利益を受ける応用市場は何だと思われますか? カテゴリー1は大手ロジックデバイス、カテゴリー2は自動車サプライチェーン全体 恩恵を受けるのは、自動車市場だけではなく、IoTやAI関連のデータビジネス、セキュリティー、スマートファクトリー、スマートシティーなど幅広い成長市場 通信インフラ関連、医療やヒューマンアシスト関係は恩恵を受けるがそれ以外は思いつかない ビッグデータ応用市場 恩恵を受けるのはCASE関連のサービス提供企業、不利益を受ける懸念があるのは自動車メーカー

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