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 第5世代移動通信システム(5G)や自動運転車。2020年は、近未来技術として開発されてきた技術が、いよいよ実用化に向かう年となる。今回のテクノ大喜利では、本来ならば年末に選ぶべきエレクトロニクス・機械分野での「〇〇 of the year 2020」というお題で、専門家に予想してもらった(表1)。

表1 「大予想、『◯◯ of the Year 2020』」をテーマにしたテクノ大喜利の回答
塩田靖彦氏 根日屋英之氏 三ツ谷翔太氏
フィックスターズ アンプレット通信研究所 アーサー・ディ・リトル・ジャパン
回答総括 2020年、量子コンピューターの技術開発・応用開拓が日本で急加速する 2020年は5Gキックオフの年、本格的活用が始まる年ではない 国内外のイノベーターと共に、本気で産学連携に取り組む東京大学に期待
【質問1】2020年、社会や産業界、エレクトロニクス業界に最も大きなインパクトを及ぼすと思われる動き「Topic of the Year 2020」は何だと思われますか? Society 5.0の提唱する未来が見える年 5Gに注目しているが、2020年には社会の劇的な変化は起こらない 進化していくことの象徴としての高輪ゲートウェイ駅の暫定開業
【質問2】開発動向を注視したい技術、進歩を期待したい技術「Technology of the Year 2020」は何でしょうか? 量子コンピューターが実証実験に使えるレベルになる 人と機械のコミュニケーション(近距離無線と人体通信) 人々の行動から産業構造までを変えるポテンシャルを持つMaaS
【質問3】最も動向を注視したい企業「Company of the Year 2020」は何でしょうか? 量子コンピューターの利活用に取り組んでいる企業 企業の枠を超えた組み合わせ商品が企画できる企業 多数企業に対するイノベーション支援を強めている東京大学
横田英史氏 中田行彦氏 貝瀬 斉氏
ETラボ 立命館アジア太平洋大学 ローランド・ベルガー
回答総括 2020年は組み込みブロックチェーン元年、価値流通での大変革の行方に注目 個人のアイデアと意欲が世界を変える、2020年はクラウドイノベーション元年 いよいよビジネスが始まる自動運転車、消費者が買いたくなるクルマとは何か
【質問1】2020年、社会や産業界、エレクトロニクス業界に最も大きなインパクトを及ぼすと思われる動き「Topic of the Year 2020」は何だと思われますか? 非金融分野のブロックチェーンが胎動する デジタル・トランスフォーメーション(DX)の進展で、個人が中心となって進める「クラウドイノベーション(CI)」元年へ 2020年の注目トピックは「人間理解の年」
【質問2】開発動向を注視したい技術、進歩を期待したい技術「Technology of the Year 2020」は何でしょうか? RISC-Vにおける出遅れを取り返せ 国境を超えて世界と価値交換できるプラットフォームのさらなる進歩に期待 2020年の注目技術は「感情の推定」
【質問3】最も動向を注視したい企業「Company of the Year 2020」は何でしょうか? トヨタ自動車を代表とする国内の自動車関連メーカー各社および立ち上がりつつあるIoT関連の産業 クラウドファンディングにより、ものづくり系日本1位の1億2800万円を調達したglafitに注目 2020年の注目企業は「トヨタ紡織」