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 日本を代表する老舗総合電機メーカーが、相次いで海外IT企業の買収に動いている。狙いは、企業の存続を賭けた、長年の業態を一変させる「再創業」である。

 日立製作所は、約1兆円を投じて米GlobalLogicを買収すると発表した。GlobalLogicは、IoTによるデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する、アジャイル開発に強みを持つエンジニアリング企業である。一方、パナソニックは、約7000億円を投じて米Blue Yonderを買収することを明らかにした。Blue Yonderは、人工知能(AI)を活用してサプライチェーン・マネジメント(SCM)を可視化・自律化するツールを手掛けるベンダーである。

 両社によるM&Aは、一般には家電メーカーとしての印象が強い両企業が、成長の伸びしろがある市場で確かな地位を築き、時代の要請に応える事業を展開できる企業へと生まれ変わるために不可欠な布石だという。今回のテクノ大喜利では、M&Aによって産業分野でのビジネス拡大に挑む老舗電機メーカーの勝ち筋と内在するリスクについて議論した。