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目次
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サウナで空中ディスプレーは?
物理的にディスプレーがない場所に、絵や映像が浮かび上がる――。今回の特集は、SF映画やアニメなどではよく描かれるものの、現実ではほとんど見かけることのなかった空中ディスプレーの社会実装が始まったというお話です。ただし、コンビニエンスストアのレジや、エレベーターのボタンなど、まだ利用は限定的で、今後…
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気になる通信の安全保障
今回の特集では、普段我々の目には見えない通信インフラが、米Amazon.comや米MicrosoftといったITの巨人たちによって、どんどんと侵食されている姿を描きました。経済合理性を考えれば、この動きが今後加速することこそあれ、止まる理由はありません。通信事業者にとって、自分で設備投資をしなくて…
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クルマの水平分業の先には?
2022年のCESでは、ソニーグループや、韓国LG Electronics(LG電子)など、電機産業からのクルマ作りへの進出の度合いが深まったことが印象的でした。自動車業界の方には「そんな単純じゃない」と怒られそうですが、極端な話、電池と、モーター、インバーター、車載充電器があれば、電気自動車(E…
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お金で時間が買える時代
「お金で時間を買うことはできない」。そんな格言がありますが、メタバースの到来によって、「お金があれば時間を買える」時代に入る予感がしています。実は、これまでにもお金があれば時間を買うことができました。例えば、移動。自家用ヘリコプターや自家用ジェット機を持っていれば、渋滞や旅客機の運航スケジュールに…
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スマホとスマートシティー
2010年ごろのスマートシティーブームでは、エネルギーマネジメントや上下水道システム、信号や公共交通機関の制御など、いわゆる大きなインフラに注目が集まっていました。近年では医療、行政手続き、決済、農業、工業に至るまで、あらゆるものをICTの力を使って変革することも、スマートシティーに含むようになっ…
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蓄エネ技術が新しい町おこしに
「毎号50ページ以上の特集を」。そんな方針でこの1年間、日経エレクトロニクスをお届けしてきました。狙いは2つありました。1つは日経エレクトロニクス50周年の企画として。もう1つは、単一のテーマで深掘りすることで、読者の皆様に、その分野への知見を広げていただくということでした。この50ページ特集シリ…
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日本企業の軽薄短小技術に期待
今回の特集では宇宙ビジネスを取り上げました。読んでいただければ分かりますが、宇宙ビジネスは今後、伸びシロしかありません。ロケットの打ち上げの中心が官から民に移った今、打ち上げられるロケット、周回軌道に投入される人工衛星の数は、これから増えることこそあれ、当面の間、減ることはないからです。
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6G時代のキラーアプリ
特集「Road to 6G」で紹介したように、第5世代移動通信システム(5G)の普及が端緒に付いたばかりのこの段階で、既に次世代の移動通信方式「6G」の議論が始まりました。2030年より前倒しして商用サービスが始まりそうです。
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燃料電池乗用車の遠い夜明け
現在、燃料電池車であるトヨタ自動車の新型MIRAIの分解・分析に取り組んでいます。2021年9月号が皆さまのお手元に届くころ、某所でMIRAIがバラバラになっているはずです。
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持たざるテスラのすごさ
フォルクスワーゲン(VW)の電気自動車(EV)「ID.3」を分解・分析するプロジェクトに参加しています。ID.3は、電池のみで走るEV専用にVWが設計した車体プラットフォーム「MEB」や、全車種横断のソフトウエア開発・実行基盤「vw.OS」を搭載した初めての車両ということで注目しました。
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技術を使う人の変容がカギに
人類はさまざまな道具を発明することで他の生物にはない、遺伝子の変化によらない進化を果たしてきました。例えば、農具や土木技術を発明したことで、田畑を作り、安定的な食料を手に入れ、都市を生み出しました。
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強固なセキュリティーの先に
セキュリティー対策は変形した「おけ」を考えることに尽きる─。セキュリティーの専門家はよくそんな例え話をします。変形したおけに水を入れると、一番低いところから水が漏れていきます。
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自動運転社会はもう目前
日本ではあまり見かけることはありませんが、米国、特にシリコンバレー周辺では、実験用の自動運転車が普通に公道を走っているそうです。驚くべきはその実力です。
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ロボットはやがて必需品になる
本号の特集「適ロボ適所」の取材班にお願いして幾つかの取材に、同行(同オンライン?)させてもらいました。この中で、複数の取材先が挙げていたのが、コンピューターの歴史と、ロボットの進化のアナロジーです。
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光の時代が到来するのか?
本号の特集でNTTが推進する「IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)」構想を取り上げました。光電融合技術を駆使して劇的に省電力化、高速化し、通信も含めた情報処理基盤を作り替える取り組みです。
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家電メーカー消滅の先は?
新年が明けて最初の日経エレクトロニクス(NE)をお届けします。今年もご愛読のほど、よろしくお願いいたします。NE50周年記念特集第2弾となる今回のテーマには、「白物家電」を選びました。特集チームが、あれもこれもと取材や寄稿依頼を進めた結果、なんと総ページ数76という超大型記事になりました。
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おかげさまで50年
日経エレクトロニクスは、1971年4月1日に創刊しました。つまり、2021年4月にちょうど50周年を迎えます。1971年は、米Intelのマイクロプロセッサー「4004」が発売された年でもあるそうです。
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2020年末は分解の季節
本号ですが分解の記事だらけとなってしまいました。具体的には、Teardownに掲載した富士通の5G対応スマートフォン「arrows 5G F-51A」、Hot Newsに掲載したSony Interactive Entertainment(SIE)の新型ゲーム機「PlayStation 5(PS5…
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電池を巡る業界再編必至
何かと話題を振りまくTeslaのElon Musk氏がまた、大きな発表をしました。本号のEmerging Tech「Teslaが電池単価6割減の衝撃 現行比20倍の規模で内製へ」で取り上げた「Battery Day」でのものです。
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UWBが広がった先にあるもの
特集で取り上げたUWB(Ultra-Wide Band)ですが、「懐かしい!」と思った方も多いのではないかと思います。私も、そうでした。2000年代初め、超高速無線通信の座を巡って、広帯域を使ったスペクトル拡散やOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiple…