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 平成の最後、そして2010年代の最終年となる節目の2019年。その2019年最初の発行となる今号で、日経エレクトロニクス(NE)は創刊1200号を迎えることができました。1971年4月の創刊以来、47年を超えるご愛顧に心から御礼申し上げます。

日経 xTECHのバーチャル記者<br>「黒須もあ(β)」
日経 xTECHのバーチャル記者
「黒須もあ(β)」

 本誌は2015年2月号でリニューアルを敢行し、「イノベーションの源泉(Souces of Innovation)」をキャッチフレーズとして掲げました。それから4年。本誌は、イノベーションの核となるエレクトロニクス関連の先端技術を厳選して詳説してきました。実際、さまざまな産業でイノベーションによる破壊と創造がもたらされました。

 エレクトロニクス産業とその担い手となる企業も例外ではありません。「総合電機」や「総合半導体」といった呼称は影を潜め、大手になればなるほど「何の会社?」という自問自答に悩んでいます。祖業にこだわらず、自社の立ち位置と事業モデルを再構築する、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」に取り組んでいます。そうした企業の多くが、自社の存在価値として、「社会的な課題を解決する」ことを挙げています。

 本誌はこの創刊1200号を節目として、DXに取り組む企業とエンジニアの皆さまを意識して、社会的課題の解決に役立つ情報(Resolution of Social Issues)を、電子・情報・通信関連の先端技術誌の立場から提供して参ります。とりわけ、モビリティー(移動手段)やエネルギー、ネット社会といった分野が抱える課題の解決には、本誌がカバーするエレクトロニクス技術の進化・革新が欠かせないと確信しているからです。

 そのために、自らもDXに取り組み、自身を変革していく所存です。具体的には総合技術メディア「日経 xTECH(クロステック)」との一体化を進めます。紙の見やすさとデジタルの使いやすさを最大限引き出した誌面・コンテンツ作りに努めます。

 おかげさまで日経 xTECHはこの2月に創刊1周年を迎えます。日経 xTECHの創刊1周年記念の編集企画として、記者のDXに挑戦します。バーチャル記者「黒須もあ(β)」がVTuber(バーチャルYouTuber)として活動を開始しました。社会的課題を解決する「5G(第5世代移動通信システム)」や「全固体電池」といった先端技術を解説してもらう予定です。どうぞご期待ください。

 日経エレクトロニクス 編集長 加藤雅浩