全680文字
PR

 本号の特集「米国発、非接触の新日常」では、シリコンバレー支局発で、新型コロナによって加速している米国の非接触(コンタクトレス)技術・サービスをまとめました。

 詳細は記事に譲りますが、米国では徹底的な自動化によって人との接触を限りなくゼロにしようとしています。歩道を走るロボカーでの料理の宅配、ドローンによる医薬品の搬送、人が介在しない無人のスーパーマーケット……。

 これらは新型コロナによる行動制限の結果新たに開発されたものではなく、以前から効率化や従業員による盗難対策などのために、開発が進んでいたものが、今回の問題を契機に、利用が加速したり、計画が前倒しされたりしたものです。もしかしたら、既にどこかで聞いたことがあるものもあるかも知れません。

 この記事を作りながら、社会課題をバネに、新しい技術をどんどんと取り入れ、実用化を一気に進めていく米国の力強さに羨望を覚えました。その一方で、米国流の非接触社会が、我々が目指すべき道なのかという、疑問も湧きました。人に全く接することなく、モノが手に入るようになった世界は果たして幸せなのかと。

 買い物は、生活のために必要不可欠なものですが、エンターテインメントの要素もあります。スーパーマーケットや商店街でウィンドーショッピングをしながら夕食の献立を考えたり、新しい商品や食材に出会ったり。他の人が何を買っているのかを観察するのも、面白かったりします。

 楽しさや遊びの要素を残しながら、新型コロナ、そしてまだ見ぬ新たな感染症の感染拡大を防ぐにはどうすればよいか。ここに知恵を絞るのが、日本流ではないでしょうか。