全911文字
PR

 本号ですが分解の記事だらけとなってしまいました。具体的には、Teardownに掲載した富士通の5G対応スマートフォン「arrows 5G F-51A」、Hot Newsに掲載したSony Interactive Entertainment(SIE)の新型ゲーム機「PlayStation 5(PS5)」、Emerging Techに掲載した米Appleの「iPhone 12」と米MicrosoftのMR(混合現実)用ヘッドマウントディスプレー(HMD)「HoloLens 2」の分解記事です。私としては、毎号、分解分析以外にも、技術解説やトレンドなど、バラエティーのある記事を載せたいと考えているのですが、記者から分解記事の提案を受けるたびに、どれも魅力的なので「いいよ」「いいよ」といっていたら、この状態でした。

 ただ、今年は特殊な年なので、仕方がないかなと思っています。ミリ波対応の5Gスマートフォンの登場、7年振りとなる新型据え置き型ゲーム機の発売、恒例のiPhoneの発売と、大型商品が続々と登場したからです。加えて、HoloLensも約3年振りに新型になりました。来号(2021年1月号)も引き続き、Microsoftの新型据え置き型ゲーム機「Xbox Series X」、iPhone 12 mini/同12 Pro Maxの分解記事をお届けすることになりそうです。

 さて、本号の特集では「ハッピーテック」を取り上げました。製品やサービスというものは、作り手が、ユーザーに何らかの幸せ(ハッピー)を提供しようという意図を持って市場に投入するわけですが、これまではそのターゲットは作り手が仮置きした平均的なユーザーでした。投入した製品やサービスで本当にユーザーが満足しているのかは市場の反応を見るしかありません。

 ところが、現在、急速な進化を遂げている感情推定技術を活用すれば、それぞれのユーザーのハッピーを最大化する機器やサービスを作れるはずですし、今後、間違いなくそちらに向かうはずです。どうやってユーザーとの接点を持ち、ユーザーのハッピーにつなげていくか。ここが、作り手の知恵の出しどころです。(中道)