Editors Voice
目次
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非常に高いマグネット効果は可能性の証 ほか
「空中ディスプレー」のマグネット効果、つまり、人の関心を呼ぶ力は非常に高いものがあります。実際、これまで展示会で人だかりができていたので近寄ってみると、空中映像の展示だったことが何度もあります。しかし、以前は映像が暗くぼんやりしていたこともあり、社会実装の実現には疑問を抱いていました。でも、百聞は…
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人の往来が戻る欧州、入国審査もQRコードで一瞬 ほか
3年ぶりの海外出張として、スペイン・バルセロナでMWCを取材してきました。新型コロナウイルスが完全に終息しておらず、しかもロシアによるウクライナ侵攻も重なり、フライトのキャンセルや遅延といったトラブルが相次ぎました。
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半年の情報の空白が致命傷に ほか
リチウム(Li)イオン2次電池(LIB)のリサイクル技術の特集で「またか」と思うのは、日本企業の出遅れ感の大きさ。特に今回は世界の動きのスピードが非常に速く、約半年前の常識がもはや通用しません。
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格闘技のリングはボリュメトリックの実験場 ほか
米Unity Technologiesが総合格闘技の競技団体UFCと組んで提供する、ボリュメトリックキャプチャー技術を用いたコンテンツ配信は面白くなりそうです。この競技は直径9.1mの8角形のリングで行われますが、それは数十台以上のカメラで空間を丸ごとキャプチャーする同技術にうってつけの場だからで…
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スマートシティーで新たな村八分? ほか
特集「間違いだらけのスマートシティー」では個人の同意を基に取得したデータで、どうやってスマートシティーを維持・運営していくのかを取り上げました。
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世代の違いを感じた特集タイトル ほか
今回の特集タイトルの元ネタは、1970年代に放映された有名アニメだそうです。「ポケットモンスター」や「おジャ魔女どれみ」を見て育った記者は、タイトル案が出た時に「何それ……?」状態。昭和生まれの編集長やデスクの盛り上がりから、置いてけぼりを食らってしまいました。悔しかったのでWikipediaであ…
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宇宙のソフト化が始まった ほか
特集「乗り遅れるな、宇宙ビジネス」の取材で、多くの人から「宇宙は遅れている」という指摘を聞きました。宇宙技術には「先端」のイメージがあるのに、意外な言葉でした。理由の1つが、人工衛星をいったん軌道に打ち上げたら長期間、“進化”しないこと。
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LTEの父、「偶数世代のみ大成功」を証明する? ほか
担当した6G特集のまとめに入った9月初頭、驚きのニュースが舞い込んで来ました。政府は、NTTドコモの元最高技術責任者(CTO)で「LTEの父」として世界的に著名な尾上誠蔵氏を、国際電気通信連合(ITU)の電気通信標準化局長候補に擁立するというニュースです。
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D-Wave創業者の次の一手が気になる ほか
どうすれば人生の最適解に至れるのか、という疑問を誰しも一度は抱いたことがあると思います。ある人の追求するものが財産や社会的地位のみであれば、最適解に近づくこともできるでしょう。
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AppleはARグラスのゲームチェンジャーになれるか ほか
新型iPad Proが搭載したミニLEDバックライトの分析では、ミニLED量産へのAppleの意気込みが見えてきました。次はAppleがマイクロLEDへ進出か、と思いきや、製造手法が大きく異なるため、そのまま一本道とは言えないそうです。
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幸せな人間拡張時代に必要な「引き算」 ほか
特集「超進化型人間、誕生」の取材で印象に残ったことの1つが、複数の研究者が指摘した「引き算」の重要性です。例えば東京大学の稲見昌彦教授は、ここ数年の研究で「情報を足し算する技術だけではなく、引き算が大切だと分かった」と発言しています。
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量子ネーティブならぬ量子ロートル ほか
大学院で物性理論専攻だったので一通り量子力学を学んだはずですが、20年のブランクは大きかった……。今回の量子暗号通信、量子インターネット特集では、さびついた頭を動かすのに四苦八苦しました。ひたすら紙にブラケットの計算式を書きまくった大学院時代でしたが、今後の量子ネーティブ世代にそんな経験は不要かも…
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情報のガラパゴス化に反省
今回の自動運転特集の取材では、自動運転システム全体についての国内と海外との技術力の差を痛感しました。要素技術では国内メーカーが頑張っている部分もあるのですが、幾つも起こっているゲームチェンジ的な変更についていけていないと感じました。
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「夢」や「客寄せ」なロボットからの脱却
特集でサービスロボットを取材して、ついに地に足が着いてきたと感じられました。それはロボット技術の進化だけでなく、社会受容性の変化も背景にあります。これまでロボットと言えば「ドラえもん」「鉄腕アトム」「ガンダム」といった存在のイメージが強かったと思います。
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未来を予測するのは難しい ほか
次世代通信技術の動向を追って20年近くが経ちました。2000年代初頭の4Gの仕様策定時に、4Gがこれほど大成功するとは想像できませんでした。今回、特集で取り上げたNTTの「IOWN」は、2030年代を目標にした情報通信基盤です。
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IoT家電の未来は「達人レシピ」の共有にあり ほか
コロナ禍で在宅勤務が多くなるなか、料理のレパートリーも増えましたが、最近ではアイデアが枯渇気味。そんななか、シャープの自動調理鍋「ホットクック」はユーザーのコミュニティーサイトがあり、投稿されたレシピをダウンロードして鍋を自動制御し、再現できることを知りました。
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ジュール・ヴェルヌの予測が現実に ほか
特集の取材の中で、140年超前のフランスの当時のSF 作家ジュール・ヴェルヌの予測?に突き当たりました。彼は著作「神秘の島」の中で「いつしか水素と酸素から成る水が燃料になる日が来る。
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「幸福」が金で買える時代が到来? ほか
特集「ハッピーテック」では、「感情推定技術」を軸に製品・サービス開発の未来がどうなっていくのかを描きました。今後は現実世界や仮想世界を問わず、人間の感情を捉えて製品・サービスにフィードバックし、幸福感をもたらすような世界が訪れそうです。
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複写世界、モノの次は生物へ? ほか
特集(Breakthrough「地球をまるっとデジタル化」)では「複写世界」という言葉を用いて、3Dでデジタル化したもう1つの世界を表現しました。現実世界の物体が持つ形状や色や素材など、様々な情報をコピーした世界のことです。
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UWB端末の本命はApple Watch? ほか
今号が発行されるころには、新しいiPhoneやApple Watchなどが既に発表されているかもしれません。私が気になっているのはUWBへの対応です。2020年4月発売の第2世代のiPhone SEでUWBは採用されませんでしたが、秋の新iPhoneには採用されるでしょう。