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アーティストからエンジニアの時代へ
 「まだエンジニアよりアーティストが多いですね」。特集の取材を進める中、こんな冗談を聞きました。この1~2年、宇宙事業へ参入する日本企業が相次いでいます(Breakthrough「宇宙ビジネス、ソニーの勝算」)。海外の宇宙産業に詳しい葛岡成樹氏(サテライト・ビジネス・ネットワーク 代表取締役社長)によると、日本の状況は米国の5年前に似ているとのこと。当時の米国では、多くのベンチャー企業が明るい未来を語っていたといいます。日本のベンチャー企業も技術者を雇うための資金集めが欠かせず、ビジョンを美しく描くアーティストが活躍しているのです。日本はこれからが正念場となります。(三宅)

50年前の最新技術、いまだに最新
 JAXAが技術試験衛星9号機で実用化を目指す技術の1つに大推力の「ホールスラスタ」があります(Breakthrough「宇宙ビジネス、ソニーの勝算」)。簡単に言えば、電気のみで推進剤を推力に変える技術です。燃料と酸化剤が必要な「化学推進」と比べると、酸化剤が不要な分、衛星のペイロードを増やせる利点があります。この技術を最初に実用化したのはソビエト連邦(当時)で、1970年代には実際に衛星に搭載されたようです。米国もほぼ同時期に着手したものの、開発は一旦停止、21世紀になってようやく実用化しました。普段、取材する技術の開発速度に比べると、少し不思議な感じがします。(松元)

先代そっくりのiPhone、分解はスムーズに
 久しぶりに担当した米Appleの「iPhone XS/XS Max」分解。ちまたではアプリケーションプロセッサー「A12 Bionic」の機能強化に伴う撮影機能の向上が注目されているようですが、主にハードウエアを見る“分解班”にとって、新製品は2017年発売の「iPhone X」にそっくり。「まったく同じだったらどうしよう」と冷や汗を感じましたが、iPhone Xにそっくりなため分解作業自体は非常にスムーズでした。技術的な違いは本誌の解説(Emerging Tech「「iPhone XS」「同XS Max」分解、X線で見えたL字形電池の正体」)をお読みいただくとして、個人的にインパクトを感じた違いは最大で18万円弱という価格でした。(宇野=日経 xTECH)