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企業が学会発表をやめても

 「企業は学会発表しなくなっていますよ」。ある大学教授は、技術ではなくシステムが価値を生むようになって、企業が学会活動に熱心ではなくなったと言います。企業と大学の関心が離れている証拠だとも。一方、大学が産業界に寄り添う動きがあるのも事実です(特集「もっと大学」)。国内でも技術系ベンチャー企業が続々と現れ、技術者出身のエンジェル投資家が増えてきました。技術が好きな投資家が、経済合理性を越えて、あるいはベンチャー企業に投資するように資金を提供したくなる基礎研究はたくさん眠っていると思います。 (三宅)

70年代の漫画が侮れない

 生成AI(人工知能)についての特集の「脚本からドラマ生成」のイメージは、生成AIの研究者との会話の中で盛り上がった内容ですが、編集長に「『COBRA(コブラ)』そっくりだね」と言われました。COBRAは1978年に連載が始まった劇画風の漫画。存在は知っていましたが読んだことがなく、内容を調べて驚きました。利用者に見たい夢を見せるサービスの中で「宇宙海賊」になる話とは。その後、夢と現実の区別がなくなるところも生成AIの将来像と重なります。これを70年代に思いついた作者、寺沢武一氏に感心しきりです。 (野澤)