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バラバラな世界から

 特集の執筆にあたり、多くのパワー半導体業界の経営者・技術者を取材しました(強いSiに勝てるか)。受けた印象は「バラバラ」です。同じ技術や事実に対する見方が、同じ会社の人、同じ研究をしている人であっても正反対であることが何度もありました。例えば、特集で紹介しているGaNの絶縁破壊電界の測定データに対する見方は、その1つです。この業界の応用が、これまで産業機器に多く、情報の流通が限定的だったためでは、と思いました。応用が自動車や民生分野にも広がる過程で状況は変わるのか、注目しています。(三宅)

IoT端末の電池交換が不要な世界に期待

 今回のエネルギーハーベスティング(EH)技術の解説記事(IoTの電池不要化技術が実現、温度差不要の熱発電も可能に)で触れた位置測位向けビーコンの市場は、今後年率30~40%増のペースで拡大するという予測が出ています。ネックだった電池交換が不要になれば、市場拡大はさらに加速しそうです。EH技術は家庭でも役に立ちます。例えば、無線通信機能付き温度計があればエアコンと連動させて室温の最適管理ができます。私が以前購入した、ボタン電池利用のBluetooth温度計は1週間ほどで電池が切れて「これは使えない」と感じました。個人的にも今後のEH技術が楽しみです。(野澤)

なんとなくAIスピーカー似だった翻訳機

 圧倒的にスマホを紹介することが多い分解コラムTeardown(中国4大AI企業の“ほんやくコンニャク”、原価率約15%と推定)ですが、今回は中国を代表するAI企業、中国アイフライテックの翻訳機を分解しました。本誌2019年9月号特集でも「翻訳」がテーマになり、日本ではソースネクストの「POCKETALK(ポケトーク)」などが人気です。本機はシンプルで単純な構成にも関わらず4万円以上の高価格設定が目を引きました。「Google Home」などのAIスピーカーに似ているのかもしれません。なお、本コラムでは皆さんからの分解リクエストをお待ちしております!(宇野=日経 xTECH)