全960文字
PR

VTuberは現代版文楽?

 今回のBreakthrough(AR/VRで時空を超える)の取材では、VR空間の中で他のアバターと対話したり、VTuberによる音楽ライブを体験したりしたのですが、想像以上の面白さでした。アバターは離れた場所からログインしているのに、そこに実在している感覚になります。仮想空間自体は2000年代前半からあり、取材もしましたが平面ディスプレーで見るのとVRで体験するのとは大違い。VRライブは、リアルの音楽ライブかと錯覚する水準。VTuberは架空の存在ではなく、アバターの裏に実在の人がいるわけで、“現代版文楽”といえます。今後の発展が楽しみです。(野澤)

IFAで見かけた充電不要のスマートウオッチ

 Apple Watchを愛用していますが、毎日の充電が面倒です。この不満を解決する製品をIFA 2019で発見しました。米マトリックス・インダストリーズ(MATRIX Industries)が開発した「PowerWatch Series2」です。充電不要でGPSや心拍モニターといったスマートウオッチに必要な機能は一通り備えます。しかも、フルカラー。人の体温を利用して発電する「ゼーベック素子」と太陽光発電パネルを搭載することで充電不要にしたそうです。解説(「1チップ5G」と「AI家電」のIFA、日本勢は新音響技術で存在感)では入りきらなかったのですが、日本で手軽に手に入るようになったら分解して紹介したいと思います。(松元)

「ポストH.264」の決め手は使い勝手にあり

 解説(AV1が映像符号化の主役に、特許で揺れるH.265の隙を突く)では、映像符号化方式の最新動向をまとめました。日経 xTECHのバーチャル記者「黒須もあ(β)」の配信動画を編集していた担当者としては、今でも従来規格の「H.264/MPEG-4 AVC」を使うのが一般的で、「H.265/HEVC」はほとんど使えない印象でした。その背景には複雑な特許問題が隠れていたのに驚きです。次世代として名が挙がったのは、今回取り上げた「AV1」、そしてH.265の後継で2020年の国際標準化を目指す「VVC」です。特許問題が解消され利用者が使いやすい方式になることを望みます。(東=日経 xTECH)