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宇宙のソフト化が始まった

 特集「乗り遅れるな、宇宙ビジネス」の取材で、多くの人から「宇宙は遅れている」という指摘を聞きました。宇宙技術には「先端」のイメージがあるのに、意外な言葉でした。理由の1つが、人工衛星をいったん軌道に打ち上げたら長期間、“進化”しないこと。静止軌道なら約15年、機能は同じままです。その間に地上のエレクトロニクス技術は様変わりします。宇宙ビジネスに異業種からの参入が増えたことで、この点に対する問題意識が高くなっています。地上と宇宙の技術ギャップをどう埋めるか。まずは、通信衛星でソフトウエア無線(SDR)の採用が始まっています。(内田)

まずは宇宙インフラの取り合い競争から

 特集では、宇宙ビジネスをテーマに取り上げました。宇宙というと遠い先の未来の夢物語に思えますが、人工衛星やロケットを含めインフラとなる領域は激しい競争が始まっていると実感しました。月や火星などの宇宙探査におけるビジネスも、実現まで非常に長い期間が必要になりますが、下地作りは既に始まっています。宇宙インフラが整備されれば、まさにインターネットのように、宇宙旅行など様々なサービスがその上で立ち上がるでしょう。ここが真の宇宙ビジネスの始まりかもしれません。ただ、私が生きている間にその瞬間に立ち会えるのかどうかが気がかりです。(東)

対策しにくい模倣品、特許庁が補助金

 偽AirPods Proの分解記事で分析協力してもらったオーツェイドも、模倣品の被害に遭っています。同社 代表取締役社長の渡部嘉之氏は温厚な方でしたが、時おり模倣品メーカーへの怒りをにじませていました。海外での知的財産保護活動には多額の資金が要るため、多くの中小企業が泣き寝入りしている実情があります。この課題に対して、特許庁は上限400万円で模倣品の対策費を補助しているそうです。模倣品の製造元の調査、警告文作成、その代理人費用などが助成対象になります。模倣品に悩まれている場合は、一度調べてみることをお勧めします。(土屋)