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 さまざまなセンサーや機器を搭載し、ソフトウエアアップデートで更新し続ける。まるで米Tesla(テスラ)の電気自動車(EV)のような住宅づくりに挑んでいるのが、シリコンバレーのスタートアップ企業HOMMAだ。ソニーで新規事業などを手掛け、楽天の幹部だった本間毅氏が2016年に創業した。これまで約3400万米ドルの投資を獲得し、20年に戸建てを、22年に新たな集合住宅を建てた。順調に活動を続ける本間氏に、同社が手掛ける住宅の特徴や今後の事業戦略になどについて聞いた。(聞き手は根津 禎=シリコンバレー支局)

(写真:日経クロステック)
(写真:日経クロステック)
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どういった経緯で創業したのですか。

 実は、起業したのはこれで2社目です。大学生のときに、仲間と4人でWebサイトの制作や運営などを行う会社を立ち上げました。いわゆる「ネットバブル」の時代です。それから約8年間経営した後、他社に譲渡しました。その後、2003年からソニーで、2012年から楽天の米国法人で働きました。ソニー時代の08年から米国西海岸(ベイエリア)に赴任してPSN(プレイステーションネットワーク)の立ち上げに関わった後、米国での電子書籍事業で事業戦略を担当しました。その後、この経験が買われて、電子書籍事業を拡大しようとしていた楽天から声がかかり、ベイエリアにいたまま転職しました。そのとき、実は電子書籍事業に携わるのは気が進みませんでした。それでも楽天に入ったのは、社用語を英語にし、本気で海外展開をする姿に感銘を受けたからです。