
(イラスト:Getty Images)
シンギュラリティーは時間の問題
プロローグ:近未来像
電力はためられない─。そんな常識が過去のものとなりつつある。EVや定置型の大容量蓄電池が街中にあふれ、再生可能エネルギーの電力をためて使う時代が近づいているからだ。
再生可能エネルギーの大量導入やEVなど、大容量蓄電池の量産を強力に後押しする要因が幾つも出そろってきた。それに伴い蓄電池の価格も大幅に下がりつつある。
仮想発電所(VPP)の覇権を巡る競争が、国内外で始まっている。VPPサービスを担う事業者となるリソースアグリゲーター(RA)は雨後のタケノコのように出現。
第3部:次世代電池技術
蓄電池社会実現の大きなポイントは、蓄電池の導入コストを大きく下げることだ。この点、スマートフォンやEVのような移動体に載せるエネルギー密度重視の蓄電池とは、開発の方向性が違ってくる。