
(イラスト:Getty Images)
第1部:7nm半導体需要のけん引役に
仮想通貨マイニング(採掘)やAI(人工知能)解析などのために、超高速データ演算マシンの需要が高まっている。超高速マシン特需は、半導体の先端プロセス開発を促し、高効率な放熱(熱拡散)技術の出番をもたらしそうだ。
第2部:中国発の新興企業
ビットコイン採掘(マイニング)用ASICで彗星のごとく現れた中国Bitmain。同社はいかにして覇者となり、これからどこに向かおうとしているのか。成功の理由はASICの開発だけではなく、先行していた競合にはない販売手法を実践したこと。
第3部:知財・事業戦略の解析
仮想通貨マイニング関連の特許出願状況について、ハイテク分野の特許調査に強みのあるスマートワークスが調査・分析した。2015年頃から出願が増え始め、日本よりも海外(特に中国・米国)での技術開発が進んでいる状況が浮き彫りになった。
第4部:熱に勝つ技術
気化熱を利用して効率的に熱を拡散させる相変化方式の放熱技術の開発が活発だ。既存の空冷や液冷の方式に比べて放熱性能がケタ違いに高い。演算性能を高めるために消費電力を増大させることをいとわない用途が増えていることで、今後、相変化方式の実用化が相次ぎそうだ。