
特集
充電技術が決めるEVの未来
目次
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充電技術で変わるEV進化のシナリオ
袋小路?それとも新しいミライ?
電気自動車(EV)は、充電技術の選択次第で将来性が大きく異なってくる。既定路線の「ケーブル充電」方式のEVは、今後さまざまな矛盾が噴き出し、完全自動運転が本格化する2030年ころに行き場を失う可能性が高い。一方、「電池交換式」は、電動2輪車や小型EVではうまく行く可能性がありそうだ。
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大電力化するEVケーブル充電、ガソリン車の呪縛で袋小路へ
第1部:既定路線
電動車をケーブル経由で充電する方法は、ガソリン車への給油と利用イメージが近く、クルマメーカーが採用しやすかったと考えられる。しかし、その延長線上にあるのは、バラ色の未来ではない。
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製品化近いEVワイヤレス給電、課題は軽量化と電波の低減
第2部:車線変更
電力を非接触、つまりワイヤレスでEVに給電し、電池を充電する「ワイヤレス給電(WPT)」技術のEVにおける実用化が目前になってきた。この技術が普及すれば、これまで事実上、ケーブル充電に縛られていたEVが大きく変わる可能性がある。
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走行中給電でEV長距離ドライブ、架線式も浮上
余計な電池は持たない
道路から給電を受けて走る走行中給電が実現すれば、余計な電池を持たずに、距離無制限の長距離走行が可能になる。これには、ワイヤレス給電を使うほかに、給電用の架線を使う方法もある。