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2020年代を皮切りに、空と陸、海でさまざまな新しいモビリティーが実用化される。従来の移動手段に比べて、はるかに高速で移動時間をグッと短くできる。さらに、静かで快適な移動も可能にする。2030年代、こうした新たな移動手段が、MaaS(Mobility as a Service)の一翼を担いそうだ。

 2027年に東京-名古屋間で開通するリニア中央新幹線。最高時速約500kmを実現し、現在の新幹線で約90分かかる移動時間は、約40分に半減する。まさに「夢の超特急」と言える乗り物だが、2030年代になれば、今の新幹線のように誰でも乗れるものになるだろう。

 こうした新しいモビリティーは、何も日本だけで誕生するわけではない。世界に目を向けると、さまざまな新モビリティーの実現に向けて投資が集まり、研究開発が進んでいる。

 2030年になれば、渋滞なしで移動できる「空飛ぶクルマ」や、大陸間移動にかかる時間を半分にする超音速機、チューブの中を時速1200kmと音速並みで搭乗ポッドが駆け抜ける「Hyperloop」、普通に会話できるほど静かなボートまで、空や陸、海において新たな移動手段が次々と生まれようとしている(図1)。

図1 陸・海・空で「夢のモビリティー」が続々
図1 陸・海・空で「夢のモビリティー」が続々
2025年以降、空や陸、海で新たなモビリティーが相次いで登場しそうだ。例えば、空では空飛ぶクルマや超音速旅客機、陸では「Hyperloop」やリニア中央新幹線、海では電動ボートを利用できるようになる見込みである。(写真:超音速旅客機はAerion、HyperloopはHyperloopTT、リニア中央新幹線はJR東海)
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