5Gスマホがその姿を変えて、様々な分野に浸透していく。例えば、製造・建築、エンターテインメント、モビリティー、ARグラスといった分野だ。ここでは、MWC19の展示を中心に紹介する。
製造・建築分野
半導体工場ロボット
韓国SK telecomがMWCで見せたデモ。半導体工場でウエハーを搬送するロボットをイメージした。低遅延と高信頼性の5Gの可能性と、ユーザーが自社網に置いたAI(人工知能)サーバーで高度な処理ができることをアピールした。
電装部品工場ロボット
デンソーが、自社工場で実証中のシステム。5Gで、IoT化のためのケーブル敷設作業が不要になる。製造ラインの配置を変えてもセンサーで認識、自律的に対処する。センサーや制御用の大容量の情報を高速・低遅延にやり取りする。
建築現場でのAR
スウェーデンEricssonの建築向けのAR(拡張現実)によるMWCでのデモ。手元の端末で設計図面を写すと建築物の完成イメージを重ねて表示する。サーバーとの低遅延通信を5Gで実現。将来、端末はメガネ型にすることも検討している。
エンターテインメント分野
対戦型ゲーム
サーバーにアクセスして楽しむゲームも5Gを使うとスマホで楽しめる。中国Guangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO)がMWCで見せたデモ。
多視点スポーツ中継
試合中の野球の映像を様々な視点から視聴できる中継のMWCにおけるデモ。ユーザーが見たい視点に即座に切り替えて表示する。韓国LG Electronicsが見せた。
コミュニケーション
アイドルなど本物の人間から作った3次元データをスマホに表示し、ユーザーの指示で動きや向きを変える。コミュニケーションツールにも使える。LGのMWCでのデモ。