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「USB4」の仕様が2019年8月に策定された。USB 3.0の仕様が決まった2008年から数えると、実に11年ぶりとなる大幅なアップデートである。USB4の登場で、さまざまな規格による主導権争いに終止符が打たれようとしている。裏には、乱立するインターフェースを統一したいという米Appleの意図がある。

 1996年に産声を上げて以来、多様な機器に浸透していったUSBがついに機器間インターフェースの「王座」に上り詰める。2019年8月に仕様が策定された「USB4」によって、その名に恥じない「ユニバーサルインターフェース」になったからだ。USBポート(コネクター、端子)1つで外部ストレージへの高速データ伝送や、多画素・高フレーム速度のディスプレーへの映像伝送を可能にし、ノートパソコンやテレビを駆動する電力まで供給できるようになった(図1)。

図1 さまざまなインターフェースをUSBに集約
図1 さまざまなインターフェースをUSBに集約
USB4の登場で、USBの機能集約化に拍車がかかる。従来のUSB 3.2やUSB 2.0のデータと、DisplayPort、そしてオプションでPCI Express(PCIe)のデータをUSB4のパケットで内包して伝送することができる。USB PDを通じて最大100Wの電力を供給可能だ。USB4のコネクターにはType-Cを用いる。その結果、いずれ電子機器の端子はほぼすべてUSBになるだろう。特に、ノートパソコンはその動きが顕著になる。
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 これまでさまざまな機器間インターフェースが、民生機器で登場し、主導権争いを繰り広げてきた。その中を勝ち上がってきたのがUSBである。最新仕様のUSB4はそれに拍車をかける。いずれ電子機器の端子はほぼすべてUSBになるだろう。その先駆けが、米Appleのノートパソコンだ。例えば「MacBook Air」が搭載するコネクターは、USBの「Type-C」コネクター2つと、直径3.5mmのイヤホン用コネクターの3つのみである。シンプルなデザインをよしとする同社ならではの製品だ。実はこのAppleこそが、USBをインターフェース業界の王座に押し上げた立役者である。

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