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電子部品同士を配線し、回路を形成するために使うプリント基板。現在、様々な種類の基板がありますが、それらが登場のきっかけになったエレクトロニクス製品があります。今回は、エレクトロニクス機器の歴史を追いながらプリント基板の進化をたどります。

 プリント基板の分類は大きく3つに分けられます。硬い板状の「リジッド基板」、柔らかいフィルム状の「フレキシブル基板」、そして「それ以外の基板」です(表1)。今回は、戦後から現代までのエレクトロニクス製品の歴史から、なぜこのようにプリント基板が多様化してきたのか、理由を説明したいと思います。

表1 エレクトロニクス製品とプリント基板進化の歴史
製品の高性能化・小型化の要求に応じて、基板も大きく進化してきている。(表:筆者が作成)
年表
1940~
1959年
1960~
1969年
1970~
1979年
1980~1989年 1990~1999年 2000~2009年 2010~2019年
第二次世界大戦後 高度経済成長期 バブル経済 現代
当時の代表的なエレクトロニクス製品 白黒テレビ カラーテレビ
VTR(ビデオテープレコーダー)
薄型電卓
携帯音楽カセットテーププレーヤー
CDプレーヤー ノート型パソコン
デジタルカメラ
携帯電話機 スマートフォン
(iPhoneなど)
薄型液晶テレビ
材料による
基板種類の分類
リジッド
基板
片面基板、両面基板 多層基板 多層基板 (超高多層基板) ビルドアップ基板 ビルドアップ基板 エニーレイヤー基板
フレキシ
ブル基板
フレキシブル基板向け材料の開発がスタート 片面フレキシブル基板 片面フレキシブル基板 両面フレキシブル基板 フレキシブルリジッド基板 多層フレキシブル基板
その他の
特殊基板
アルミ基板