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日本を代表するAI技術者集団、Preferred Networks(PFN)。同社が注力する技術の1つに、ロボットがある。2018年には部屋を自動で片付けるサービスロボットを披露し、21年3月には建築現場用の自律清掃ロボットを発表した。PFNは何を見据えて技術開発を進めているのか。ロボット事業を担当する執行役員の海野裕也氏に聞いた。

海野裕也氏
海野裕也氏
Preferred Networks執行役員ロボットソリューションズ担当VP(写真:Preferred Networks)

PFNではロボットをどのように定義しているのでしょうか。

 ロボットの定義は立場によって異なると思います。我々は、「1台で複数役をこなせる汎用性を持たせた機械」をロボットと位置づけています。産業用ロボットの動作には、ティーチング・プレイバックがベースにあります。つまり、同じ動作を毎回同じ精度で繰り返してくれる、間違った動作をしないということが強みです。

 ただ、こうしたロボットの問題は、環境が変わると、まったく精度が出ず、使えなくなることです。そこで我々は、これに人工知能(AI)、主にコンピュータービジョンを組み合わせることで、ロボットを動作させようとしています。ロボット側で物の位置の認識などが正確に把握できるので、それに合わせてロボットを動かすわけです。つまり、汎用性が高まるのです。そうなれば、ロボットを使える環境が広がります。