
適ロボ適所
~気がつけば隣にロボット~
目次
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ついに来た本格導入期、ロボと共存する最適化社会
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、ロボットの社会実装が一気に進みつつある。肝は「適ロボ適所」。人とロボットがそれぞれ得意な領域に役割を分担し、協働・共生していく現実解だ。
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危機こそ大チャンス、「プレステの父」が仕掛ける物流改革
久夛良木 健氏(アセントロボティクス 代表取締役兼最高経営責任者〔CEO〕)
2020年8月、あの「プレステの父」が産業用ロボット向けのAI開発などを手掛けるスタートアップ、アセントロボティクスのCEO に就任した。ソニーグループでプレイステーションの開発を指揮し、ゲーム部門のCEO、ソニーの副社長などを歴任した久夛良木健氏である。
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コロナ禍でロボに追い風、自律搬送型にブレークの兆し
[現地レポート:米国編]
新型コロナウイルスによる累計の感染者数や死者数が世界で最も多い米国では、ソーシャルディスタンスをサポートするロボットへの注目がいやがおうにも高まった。特にサービスロボットと呼ばれる、従来の製造業向けロボット以外の分野の発展が目覚ましい。
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ロボットは情報集約のハブに、社会実装の付加価値に目を向けよ
海野裕也氏(Preferred Networks執行役員ロボットソリューションズ担当VP)
日本を代表するAI技術者集団、Preferred Networks(PFN)。同社が注力する技術の1つに、ロボットがある。2018年には部屋を自動で片付けるサービスロボットを披露し、21年3月には建築現場用の自律清掃ロボットを発表した。
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台風の目は人と働くAMR、部分導入から全体最適へ
物流倉庫編
ロボットによる物流倉庫の効率化が本格始動している。背景にあるのがEC(電子商取引)の発展だ。ただし、現在は一部の工程にロボットを導入して部分最適化するにとどまっている。
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まずは屋内から実用化、屋外は実証実験が始動
配送編
自動搬送ロボットの実用化に向けて準備が着々と進められている。屋内ではビル内配送などで実証実験が進む。屋外では省庁が規制緩和に乗り出し、公道走行の実証実験が盛んになった。各ロボットの走行性能は一定水準を超え、実証実験の第1段階を突破しつつある。
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新型コロナが導入の扉開く、警備はロボでコスト低減も
オフィスビル・病院編
オフィスビルや病院、商業施設などを対象にしたメンテナンス業界が“ロボット導入元年”を迎えている。人手不足が深刻な「警備」では、ロボットの導入コストが人件費に見合うようになり、「清掃」では新型コロナウイルスの感染対策が導入の契機となっている。
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ロボット介在で非対面接客、配膳から調理まで省人化
店舗編
飲食店や商業施設でロボットの導入が進んでいる。狙いは省人化と非対面による感染症対策だ。人手不足が課題のサービス業では、以前からデジタル化やロボットでの効率化が進められてきたが、機能制限や費用対効果に合わないなどで本格導入に至るケースは少なかった。
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コピー品の街のロボットたち、深圳、異形のイノベーション
[現地レポート:中国編]
「コピー品の街」として世界に広く知られた中国・深圳(シンセン)。この街は今、様々なロボットであふれている。「イノベーション実験都市」という新しい姿の象徴がロボットなのだ。
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家庭向けロボットアームを開発、気鋭の中国ベンチャーが目指す世界
Joey Song氏(中国Elephant Robotics CEO and Co-Founder)
個人や家庭に向けた世界最小の協働ロボットアーム「myCobot」が、自発的にハードウエアの開発を手掛ける「Makers(メイカーズ)」のコミュニティーで大きな話題になっている。