
自動運転ゴールドラッシュ
~未開拓市場めがけて新興勢力が続々参入~
目次
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遠隔管制で“乗員ゼロ”バス、運転手不足の現実解に
第1部:国内動向
日本国内で実証実験が進む自動運転には、遠隔管制型が多い。少子高齢化によるバスの運転手不足や免許返納問題に対する最短コースでの解決策になるとみられているからだ。
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自動運転で北米横断5往復、DMV報告書で見えた実力
第2部:米国動向
2021年2月、米カリフォルニア州車両管理局が、同州で公道試験を行っている自動運転車の20年度の結果報告書を発行した。ここから見えるのは、着実に自動運転技術を向上させる米国ベンチャー企業の姿だ。
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沸騰する技術開発ラッシュ、既存技術を次々に塗り替え
第3部:要素技術
自動運転関連技術には世界中の資金と人材がつぎ込まれ、新技術を生み出す一大テクノロジードライバーとなりつつある。エレクトロニクスとMEMS、Siフォトニクス、無線技術、自動車をセンサーとみなすエッジコンピューティング、そして人工知能(AI)。
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100社以上が大競争、光ステアリング技術がカギに
第3部:要素技術
自動運転用のセンサーは、LiDARとミリ波レーダー、そしてカメラが“3種の神器”などとも呼ばれる。他にも、GNSSレシーバーやIMUなどもほぼ必須のセンサーだが、利用目的や機能が似ており、時に競合するという点でこの3つに特に注目が集まるようだ。
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LiDARとの一体化進む、注目対象を重点走査
第3部:要素技術
カメラは、自動運転の“3種の神器“の中でも最も重要なセンサーといえる。カメラがあればLiDARは不要というのはTeslaだけではない。三菱電機なども当面、カメラとミリ波レーダーだけでよい、という立場だ。
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LiDARに迫る高解像度へ、基板材料などに革新も
第3部:要素技術
ミリ波レーダーも以前は極めて高価な技術だった。通信ICを76G~79GHz帯という高周波でもCMOS技術で製造できるようになったことで、劇的にコストダウンが進んだのである。
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地図データが急速に充実、位置の取得手段も多様に
第3部:要素技術
自動運転にとって位置情報はセンサー以上に必要不可欠な情報だ。その情報の取得環境がここへきて急速に整ってきた。地図情報でも以前は非現実的だった、分単位での更新が実現しそうだ。
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大幅低消費電力化で進展、ルネサスなどが壁破る
第3部:要素技術
自動運転技術の要となるのが、多数のセンサーからの情報を処理して車両の制御の判断につなげるAIプロセッサーである。このAIプロセッサーの開発で、国内のチップメーカーが国際舞台で目立つ動きを見せている。
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路側センサーで死角をなくす、レベル4以上では必須に
第4部:V2X
カメラ、LiDAR、ミリ波レーダーという自動運転の“3種の神器”を、車両にとっての死角をなくす道路側センサーとして交差点の信号機や街灯などに装着する動きが出てきた。