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6Gへ向けて日本勢の取り組みを推進するために「Beyond 5G推進コンソーシアム」と「Beyond 5G新経営戦略センター」という産官学の主要プレーヤーが参画する組織が立ち上がった。それぞれの組織で、企画・戦略委員会委員長と共同センター長という要職を務める東京大学大学院工学系研究科教授の森川 博之氏に、6Gに向けて日本が進むべき道を聞いた。

森川 博之氏
森川 博之氏
東京大学大学院工学系研究科教授(撮影:加藤 康)
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日本は5Gで海外勢の後塵を拝しています。政府の「6Gでは巻き返す」という意気込みを感じます。

 これまで日本のメーカーや通信事業者は、研究開発と知財・標準化、事業開発がバラバラに動いていました。標準化は標準化で過去の経緯で独立して動いており、知財で儲けるという事業開発的な発想がありませんでした。

 6Gに向けて日本が巻き返すためには、研究開発と知財・標準化、事業開発を三位一体で進める必要があります。外資系企業と比較すると、こうした組織間でお互いを敬いながら議論する場が日本企業には足りていない印象です。

日本勢の6Gの巻き返しに向けて、Beyond 5G推進コンソーシアムとBeyond 5G新経営戦略センターという産官学の推進組織が立ち上がりました。 

 Beyond 5G推進コンソーシアムの企画・戦略委員会では、日本におけるBeyond 5G/6Gのビジョンを世界に示す白書の作成に取り組んでいます。大阪万博をターゲットにした検討など新しい取り組みも進める予定です。

 Beyond 5G新経営戦略センターは、産官学のプレーヤーが戦略的に知財取得・標準化に経営戦略の観点から取り組むことを目的としています。セミナーや知財・標準化支援とともに、面白い試みも始めています。

 日本の通信事業者や大手メーカー、スタートアップなど多様な企業から30代から40代の若手リーダーを集めて「リーダーズフォーラーム」という場を立ち上げ、2030年代のBeyond 5Gの世界を念頭に、経営視点から日本の戦略をつくってもらう取り組みを進めています。