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 宇宙空間における安価で安全な作業手段を提供することを目指すロボット開発のベンチャーが日本にある。GITAI Japanだ。かつて米Googleに買収されて話題になった東大発ベンチャー・SCHAFTの元メンバーが多く在籍する。21年度にはISS船内でロボットによる汎用作業の実証を行う。中ノ瀬CEOに聞いた。(聞き手:内田 泰、東 将大)

(写真:日経クロステック)
(写真:日経クロステック)

御社は宇宙用の汎用作業ロボットの開発を手掛けていますが、なぜこの分野に注力しているのでしょうか。

 最近では民間のロケット会社が頻繁に打ち上げを実施するなど、宇宙輸送がコストを含めてかなり改善されてきました。以前は政府系機関しか宇宙へ行く手段を持っていませんでしたが、米国の宇宙ベンチャーが20年ほどの歳月をかけて技術の蓄積などを進めた結果、民間企業の力だけで宇宙へ行けるようになってきました。

 一方で、宇宙へ行った後には何らかの作業をする必要がありますが、そこでの課題はまったく解決されていません。昔から宇宙での作業手段は、宇宙飛行士か、遠隔操作が主体の宇宙ロボットしかありません。