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バナナのたたき売りとは違う

 社内でもよく言っているのですが、我々のビジネスはバナナのたたき売りみたいに売った瞬間にお客さんとの関係が切れるものではありません。売って届けてから関係が始まるのが工作機械です。機械を売ることより、お客さんが、思いどおりの製品を、いかに効率的かつ計画通り造れるかというところまで見越したライフサイクル全体を考えるべきです。品質の安定だけではなく、メンテナンス性、補用品の数なども含め、お客さんの真のニーズに合致するかを総合的に考えなくてはなりません。

 かつては、お客さんも設備投資に際していろんな改善を盛り込もうとして個別設計の要求が強かった。それに対応すると個別設計の補用品をあらかじめ大量に抱えておく必要が出てくる。でないと、故障時などに手配に時間がかかり、顧客の生産を止めてしまうからです。個別設計を増やすと、こちらに大きな負担がのしかかるわけです。

 納期についてもそうです。お客さんは設備導入の是非には大変悩みますが、いったん導入するとなればできるだけ早く納入してほしい。時代とともに設備投資の決断と希望納期はどんどん短くなってきていると思います。そうなると、やはり個別設計・個別生産では要求に対応しきれなくなる。

 ただし、そうは言ってもやはりお客さん特有のニーズもいろいろあります。そこで、ある程度マーケティングをして市場ニーズを把握した上で、オプションの種類や数を用意して固有のニーズをある程度吸収しようというのが、我々の考えるMCです。部品の違いはあるにせよ、工作機械を構成する要素として全く別の部品を使うわけではないですから。