種まきから収穫まで自動化した植物工場システムを開発、食品工場とセットにしたソリューションを提供して、野菜の安定調達と生産合理化を図るFAMS(新潟県見附市)。ブームに振り回されず市場調査を徹底し、海外市場やカーボンニュートラルに貢献する事業も視野に「植物工場ありき」から脱却した新市場の開拓に挑む。(聞き手は高市清治)
当社は、食品分野と農業分野の自動化システムのソリューション提供を主な事業としています。社名のFAMSは「Food & Agri Mechatro Solution」の頭文字です。親会社である安川電機のロボットやサーボモーター、インバーターなどのコンポーネントを使ってアプリケーションを組み立て、自動化のソリューションを提供します。
設立は2018年8月で、21年12月時点の総従業員数は60人。21年度の売上高は10億円弱ですが、ほとんどは食品工場関連の仕事で、植物工場の実績はまだ1件にとどまっています。
今後は植物工場システムの市場開拓に一層力を入れていきます。25年度の売上高目標は植物工場を含めて20億円。植物工場システムの売上高を10億円積み増すイメージです。