ものづくりQUIZ
目次
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キリギリスをまねたクラッチ。クルマはどうなる?
ジヤトコ(静岡県富士市)は自動変速機などに使う湿式クラッチで、キリギリスの足裏の特徴を模擬した技術を開発した。摩擦材についたり離れたりするスチールプレート(ドライブプレート)に微細な六角模様を付けた。
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金属レスで木材に電気配線、どう形成した?
写真は室内の明るさを調整する調光ボードである。材料は1枚の合板。木材表面に形成された黒色部分が導通し、静電容量式のタッチセンサーや電気配線の役割を果たす。ボード下部に搭載されたマイコンによって、室内灯を制御する仕組みだ。
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電車の中で環境発電、なぜ?
西武鉄道山口線は、西武園ゆうえんちやベルーナドームを結ぶ新交通システム。運行情報をスマートフォンなどで提供するサービスの強化のため、列車が駅に到着したのを確実に検知する仕組みを新たに導入し、運転台にビーコンの送信機を取り付けた。
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速度2倍の搬送ロボ、採用した意外な手法とは?
NECは、ガイドなしで移動する自律型無人搬送ロボット(AMR)や無人搬送車(AGV)の搬送効率を向上させる制御技術を開発した。安全を確保しつつ、平均速度を従来の2倍に高められるという。
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炭酸OKの断熱ボトル、3つの工夫とは?
タイガー魔法瓶が2022年1月、炭酸飲料を保冷しながら持ち運べるステンレス鋼製の真空断熱ボトルを発売した。従来、同社は真空断熱ボトルについて、炭酸飲料を入れないことを推奨してきたが、その制限を受けない新製品だ。
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グミ食感の実験装置、何を見える化する?
写真は、「食感の定量評価」を目的に明治が開発した実験装置「ORAL-MAPS(オーラルマップス)」だ。装置の中央部分が人間の口に相当し、そこにピンセットの先端にある「グミキャンディー」を投入する。さて、この装置で定量評価して見える化する食感とはなにか。
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4万円の回転からくり、その改善効果はいくら?
写真はマツダ本社工場が製作した回転式のからくりである。プラスチック製の円筒部品が時計回りに回転し、エンジンの組み立て作業に使うねじプラグの供給を半自動化する。この装置の改善効果は年間いくらか。
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常識外れのエンドミル、特化した加工とは?
写真は、イワタツール(名古屋市)が開発したエンドミルだ。工作機械に取り付ける回転工具であるエンドミルにはさまざな種類があるが、このエンドミルは従来にない「常識外れ」の形状をしている。
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発電するプラレール、その方法は?
発売から60年以上を経て、2世代・3世代にわたって親しまれる鉄道玩具「プラレール」。そのラインアップに2021年10月21日、プラレール史上初めて乾電池を使わずに電動走行する製品が加わった。
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トラブル無縁の搬送ライン、角形ボトルの難所とは?
写真はサントリープロダクツ木曽川工場(愛知県犬山市)の生産ライン。飲料を詰めたペットボトルが立った状態で、毎分600本という高速で運ばれている。最近、従来の丸形に加えて、断面が四角の角形ボトルが増えてきた。
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全方向回転の球状歯車、何で動かす?
表面に無数の凹凸を持つ球体。これは、全方向(回転3自由度)で回転できる球状歯車だ。凹凸は複数方向の歯車の「歯」を合成した形状になっている。さて、この球状歯車と組み合わせて回転させるための歯車はどのような形状か。
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ねじ式で多段の伸縮ポール、どう動く?
写真は、先端にカメラを取り付けて橋梁のさびを確認したり、測定器を取り付けて原子力発電所の放射線量を調べたりする用途で使われる伸縮ポールだ。太さの異なる5つの管材を組み合わせた多段構造で、ねじ溝を切った軸の回転を利用して伸縮する。
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全回転しない穴開け工具、その強みは?
写真は従来にない仕組みで穴を開ける工具の試作品だ。同時に3つの穴を開けられる。各工具は下側の樹脂部品に固定されており、スピンドルに取り付けた一般的な切削工具(ドリルやエンドミル)のような「全回転」(360°以上回転し続けること)はしない。さて、この工具の強みとは何か?
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飲料用自販機から「クリームはんだ」が出てくるのはなぜ?
プリント基板工場の生産設備に囲まれた一角に、ポツンと1台の飲料自動販売機が設置されている。ボタンを押して出てきたのは、なんとクリームはんだの小瓶。なぜ飲料自販機にクリームはんだが入っているのか。
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作業時間半減の“液体からくり”その役割とは?
写真は、飲料の製造工場で使われている液体の取り扱い装置だ。ペール缶、石油ポンプ、そして4個の小型容器を組み合わせている。サントリープロダクツ神奈川綾瀬工場(神奈川県綾瀬市)の現場担当者が、日々の業務を効率化するために製作した。さて、この装置の役割は何か。
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ハサミムシに学んだ展開構造、どう開く?
東京大学の研究室が樹脂で造ったこの“扇子”。実は展開構造がちょっと変わっている。昆虫のハサミムシの羽に学んだ。プレートとヒンジだけとシンプルな構造なのに小さく折り畳めるだけでなく、開きやすさにも特徴がある。さて、どうやって開くか?
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世界初の鉛筆削り、その新機能とは?
写真は、2020年12月にクツワ(東大阪市)が発売した卓上型鉛筆削りの新製品「トガロ」。最大の特徴は「卓上型鉛筆削りで世界初」とする機能を実現した点。同機能を実現するため、内部の部品点数は従来機種の2倍にもなったという。さて、その新機能とは何か。
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10年メンテ不要な換気扇。この部品の役割は?
細かく多くのスリットを持つステンレス鋼製の円板。換気扇(レンジフード)内部のメンテナンスを10年間不要にしたキーパーツだ。どんな役割を持つのだろうか。
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世界最小のはんだボールどうやって並べた?
写真はシリコンウエハの電極に実装されたはんだボール。ウエハを四角く切り出したICチップをパッケージ基板などに搭載して、半導体デバイスとして完成させるために使う。ICチップそのものの微細化が進む一方で、デバイス全体を高密度化するには、はんだボールの小型化とその実装技術が欠かせない。量産技術で「世界最…
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CFRP製モンキーレンチ、軽さ以外のメリットとは?
写真は、炭素繊維強化樹脂(CFRP)製のモンキーレンチ。最大口幅30mmで質量は81gと、一般的な金属製品の約3分の1と軽い。錆びないので水気の多い現場でも使える、めっきした部品などに傷を付けにくいといった点もCFRPならではの特徴だ。