ものづくりQUIZ
目次
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タイヤのゴムがテニスボールに。その効果は?
住友ゴムグループのダンロップスポーツマーケティング(東京・港)が2020年9月15日に発売したテニスボール「セント・ジェームス・プレミアム」のゴムには、板形状の鉱物である「扁平タルク」が配合されている。扁平タルクは、自動車タイヤのゴムに使われているが、なぜテニスボールのゴムに配合したのか。その効果…
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花粉やPM2.5をはじく、日焼け止め。その凹凸の細かさは?
花粉や、PM2.5などの大気汚染物質は、ツルツルすぎる肌にはかえってくっつきやすいと分かってきた。そこで、肌表面に微細な凹凸を付ける技術が開発された。その凹凸とは、どのくらいの大きさだろうか。
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アルミ管と鋼板をレーザー溶接、どうやった?
写真はアルミニウム合金の管材と軟鋼の板材をレーザー溶接で接合した試作品。自動車の車体フレームを想定しており、高張力鋼(ハイテン)にも使える。接合強度は、管材には適用しづらいリベットなどの機械的な締結手法と比べて引けを取らない。しかし、一般にアルミと鋼の溶接は難しいとされる。一体、どうやって溶接した…
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無塗装で漆の黒さを実現した、成形品の原料とは?
写真は、NECプラットフォームズ(東京・千代田)が造った蒔絵調のスマートフォンケース。本来は伝統の技を駆使して完成させる漆器の黒色と質感を、合成樹脂(プラスチック)の成形品で再現した。大きな特徴が、塗装工程なしで漆の黒色を表現できた点。成形用ペレットは、ある原料から造った樹脂に炭素粉末を混ぜたもの…
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FA機器を守る、超小型の“金属腐食センサー”どこにある?
写真はFA機器に組み込まれているプリント基板の一部。多数の電子部品が実装されているが、実はこの中に金属腐食センサーがある。超小型の実装部品に金属の腐食を検知する機能を持たせたことで、外付けの装置が不要になったうえ、検知精度も向上した。さて、金属腐食センサーはどれか。
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ウォームではなく“1枚歯ピニオン”です。その断面はどれ?
写真は、ミツバが開発した新しい歯車だ。一見するとウォーム(ねじ歯車)だが、ピニオン(小歯車)として機能する。大きな減速比と効率の良さを両立できるのが特徴である。さて、その断面形状はどれか?
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20万円を切る格安無人搬送車(AGV)キットが登場、できない機能をリストから選ぶと……
フューチャアグリ(大阪府・熊取町)が2020年5月に発売する無人搬送車(AGV)キット。予定価格は19万8000円と20万円を切る。モーターと車輪、制御ボードなどを提供し、きょう体の用意や組み立ては購入者が行う方式だが、それでも破格の安さだ。
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カシオ新作「BABY-G」の部品、良品はどれ?
カシオ計算機が2020年3月に発売した「BABY-G」の新製品では、ある新技術を採用した。それは、複数の色が流れるように不規則に混ざり合うマーブル模様を実現する成形技術だ。実はこの成形品、1つとして同じ模様にならない。となると気になるのが良否判定。写真の4つで良品はどれか?
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人の臓器を模したポンプそれはどこ?
写真は、流動性が低い土砂を搬送できるポンプの一部を写したものだ。その独特な仕組みから、エネルギー損失が小さく、持ち上げられる高さの制限も理論上はない。このポンプ、人のある臓器の動きを機械的に模倣している。その臓器とはどれか。
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直径30cmの無人潜水機、高さ200cmのアンテナをどう伸ばす?
写真は三菱重工業の無人潜水機(UUV)。カメラやソナーを駆使する沿岸監視システムの一部となる。直径30cmと小型だが、アンテナを高さ200cmまで伸ばせる。その伸縮機構の動きと近いものはどれか。
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底の水から先に溢(あふ)れる雨水タンク、そのカラクリは?
家庭用の雨水タンクでは、ためておいた水の鮮度維持が課題となる。写真の雨水タンクは、新しい雨水が流入すると底にたまった「古い水」から先に溢れていく機能を付加した。どのようなカラクリで実現しているのか?
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市販プラモデルに3Dプリンター製部品、何がうれしい?
ハセガワ(本社静岡県焼津市)は2019年に発売したジェット戦闘機の市販プラモデルキットの一部に、3Dプリンターで造ったエンジン排気ノズル部品を入れている。評判は上々で、すぐに在庫はなくなったという。プラモデルキットといえば、中身は金型による量産成形品そのもの。3Dプリンター製部品がユーザーにとって…
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薄くて柔らかいエラストマー製極小ポンプ、もう1つの特徴とは?
写真はシリコーンエラストマーを使って製作した新型ポンプだ。芝浦工業大学、電気通信大学、スイス連邦工科大学ローザンヌ校が共同で開発した。まるで板ガムのように薄く、人の指で曲げられるほどに柔らかい。質量は1g程度と軽量のため、ウェアラブルデバイスへの利用も期待される。そんな新型ポンプのもう1つの特徴と…
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6万rpmの高速回転体、あえて軸対称にしなかった理由は?
写真は、ABB(本社東京)の静電塗装機「RB1000i-WSC」の先端部に取り付けられている「ベルカップ」と呼ばれるチタン合金製の部品。塗装時には最高で6万rpm(6万回転/分)で回転する。
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吸収率99.9%の暗黒シートどう量産する?
写真は、産業技術総合研究所(産総研)が開発した「暗黒シート」。紫外線から赤外線までの全領域の光を99.5%以上吸収する素材だ。特に熱赤外線領域では吸収率99.9%以上と「世界最高レベル」(産総研)。
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常温で自己修復するシリコーンゴム、修復速度を10倍にする気体はなに?
中央の写真、実は左上の写真のように2つに切り離した後に、切断面を合わせて放置しただけのものだ。うっすらと痕跡(こんせき)はあるものの、ほぼ元の状態に戻っている。いわゆる自己修復機能を持ったエラストマー(シリコーンゴム)だ。
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電車ドアにQRコード、何のため?
QRコードにより、ホームドア(可動式ホーム柵)の開閉を制御する。東京都交通局が東京都営地下鉄浅草線(以下浅草線)へのホームドア設置に当たって採用した。
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指先の触覚デバイスで何を伝える?
青い風船と赤い風船、それぞれを持つ指先に、ある触覚デバイスが付いている。ここで水が入った青い風船を揺すると、電線を経由して赤い風船を持つ指に感触が伝わる。伝わるのはどんな感触か。
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全長10m、直径20cm、関節10個で可搬10kgのロボットアーム、どんな力で支えるか?
写真は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東京工業大学が開発した「超長尺多関節ロボットアーム」。アームの最大直径は20cmと細く、全長10mの先端部で質量10kgの重りを持ち上げられる。
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表面粗さ“シングルナノ”の超鏡面加工、樹脂切削品で実現可能か?
一般に、算術平均粗さRaが0.2を下回ると鏡面仕上げと言われるようになる*1。ここでの「0.2」とは0.2μm。ナノに換算すれば200nmだ。これでも十分に“ツルツル”だが、さらに高いレベルの表面粗さが求められる用途がある。