ものづくりQUIZ
目次
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減速比100:1なのに逆駆動もできる新型減速機、どこを工夫した?
写真は、減速比が100:1と大きいにもかかわらず、出力軸側からの逆駆動が可能な減速機。NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)と横浜国立大学が共同で開発した。
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PEEK(スーパーエンプラ)板をプレス加工。難しい原因は?
耐熱性、耐薬品性に優れるスーパーエンジニアリングプラスチックの代表格であるPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)。しかし、PEEK板の曲げ加工は一筋縄では実現できず、ある現象がネックとなった。その難しさとはどのような現象か。
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表裏ギザギザ薄型レンズ、光はどう出る?
透明樹脂で造られていて、表にも裏にもギザギザがついた断面形状をしている薄いレンズ。その中心部の近くにLED光源を置いて組み合わせ、ある性質を備えた光線を出す装置を構成した。レンズからは一体どのような光が出ていくだろうか。
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ドローン機体の新コンセプト、 連結構造の目的は耐風性?鳥対策?水上利用?
エアロネクスト(本社東京)は、プロペラで揚力を発生させる部分(飛行部)と、機材や荷物などを搭載する部分(搭載部)の2つに機体を分け、それらを連結したドローンを開発した。ハードウエアの工夫によって、ソフトウエアによる制御の限界を超えられるようになる。
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あえて外れやすくしたファスナー、その理由は?
衣類やカバンなどに使われるファスナー(線ファスナー)は、スライダーを動かすだけで簡単に開閉操作ができる。ファスナーを閉めた状態で、その状態を維持する(外れないようにする)ことが基本機能だ。ところが、この基本機能をあえて弱めた製品が登場した。YKKの「QuickFree」である。既存製品に比べ、閉め…
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6200tの橋桁を移動、活用した自然力とは?
2020年の東京オリンピック・パラリンピックにむけ、各地で整備工事が進んでいる。カヌーやボートの競技会場となる「海の森水上競技場」では、対岸を結ぶ新しい橋を建設中。工事期間を短縮するため、橋桁を地上で造って運び、架設する方法を採用したが、橋桁の重さは約6200t(仮設物を含むと約7000t)に達す…
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柔らかい鉛筆でも絶対に削りすぎない鉛筆削り機。最後にどうなる?
鉛筆を削りすぎない手動の鉛筆削り機。これまでは削り終わった時、とがった芯先の硬さに頼って鉛筆の送りを止める仕組みだった。しかし、現代の小学生は2Bなどの軟らかい鉛筆を使う。従来の削り機ではこの仕組みがうまく働かず、削りすぎになってしまう。この欠点を克服しようとソニック(本社大阪府)が開発した削り機…
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カプセルトイ「だんごむし」、 丸くできるのはどっち?
バンダイ(本社東京)はダンゴムシのように変形するカプセルトイ「だんごむし」を開発した。丸まり方を再現するのが難しく、外殻や内部を構成する部品の形状や接続法などを工夫して製品化を実現した。2つの断面図は実際の製品に基づいた画像と、一部に手を加えて形を変えた画像である。きれいに丸くできるのはどちらの断…
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杜仲茶が新素材に、出来た製品とは?
脂肪分とカロリー、塩分がゼロの健康茶として知られる杜仲茶。杜仲茶は「トチュウ(杜仲)」という木の葉を煎じたものだが、一見すると枯れ葉のような写真は杜仲の木になる「種」を乾燥させたものである。この種が、飲料でも食料でも漢方薬でもなく工業材料として利用され、近く製品化を目指して開発中である。さて、この…
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”コーヒーかす”のキャパシター。そのメリットは?
背後にある、山のように積み上げられた物体。一見すると土のように見えるが、実はこれは “コーヒーかす”。コーヒー豆を焙煎して粉末状にし、コーヒー飲料として成分を抽出した後の成れの果てである。写真は、飲料工場の敷地内に蓄積されたものだ。このコーヒーかすから、「電気2重層キャパシター(EDLC)」の電極を…
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サスペンション付きボート。開発目的は?
ヤンマーが開発を進めている「サスペンションボート」。水面に浮かぶ左右2つの細長い「デミハル」の上に、油圧シリンダーを介して10人乗りのキャビンを載せている。2018年3月に試作艇を初公開、航走試験を今後実施する予定だ。このような構造にした目的は何だろうか。
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マツダデザインの金型を磨く独自砥石その効果とは?
写真は、マツダが車体パネルのプレス成形用金型を磨くのに使っている砥石だ。同社が独自開発した。従来の砥石と比較すると、その形は大きく異なる。同社はある効果を得るため、この独特な形状をした砥石を生み出した。その効果とは何だろうか。
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英Dyson社の新型ロボット掃除機、窓ガラスはどうやって認識する?
英Dyson社が2014年9月4日、後発ながら満を持して発表したのが上の「ダイソン 360 Eye ロボット掃除機」(以下、360 Eye)だ。米iRobot社の「Roomba」などと異なる最大の特徴は、本体上面中央に搭載する360°のパノラマカメラ。これらのセンサーでも検出できない物がある。窓ガ…
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3Dプリンターで造形したレプリカはどっち?
写真のお面は、狂言で用いられる仮面。実は、片方は紀州東照宮所蔵の本物(和歌山県指定文化財)だが、もう片方はレプリカである。本物の仮面の形状を3Dスキャナーを活用して3Dデータ化し、3Dプリンターで造形した後にアクリル絵の具で着色してレプリカを作製した。さて、レプリカはどちらか。
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北海道の低温でも弾性を保つ工夫とは?
レールの下に敷かれている黒い板は合成ゴム製の「軌道パッド」と呼ばれるものだ。列車からの衝撃を和らげる役割を持つ。レールを支える枕木と砕石(バラスト)がコンクリート床版(スラブ)に変わったことから、最近重要さが増している。
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鋼の4倍強くPAより伸びるクモ糸。どうやって作った?
写真は、1990年代から世界中の研究チームが合成技術の開発に躍起になってきた「夢の繊維」である。その正体は、クモ糸。比強度が高張力鋼の4倍で、同時にポリアミド(PA)よりも高い伸縮性を備える。強度と伸縮性を同時に兼ね備える繊維としてはアラミド繊維が知られる。しかし、このクモ糸のじん性はそのアラミド…
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水底のプラ玉はどの方向へ動く?
水が入っている容器の天井から軸でぶら下がっているのは、ずんぐりした“コマ”のような金属の物体(右下の写真)。コマの下方に3個、側方にも3個開いた穴は中でつながっているが、それ以外の仕掛けはない。羽根も出っ張りもない。 この物体をモータで回転させると、水底に置いたプラスチック玉はどうなるか。