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 近年、工作機械メーカーや半導体製造装置メーカーの好況などを背景に、直動案内(リニアガイド)やボールねじなどの直動部品の需給バランスが崩れ、調達リードタイムの長期化が問題になっている1)。部品の調達遅れは、自社製品の納期遅れにつながりビジネスチャンスを逸しかねない。各社、部品メーカーとの交渉や調達部品の見直し、内製化の検討などの対応に迫られている。

 そんな中、調達部品の評価・選定の進め方の改革に取り組んでいるのが、YKKの工機技術本部(以下、YKK工機)だ*1。品質工学(タグチメソッド)の考え方を適用し、原理原則から部品を評価して選定を効率化し、ひいては“埋もれた良い部品"の採用を促す(図1)。

*1 YKK工機技術本部は、YKKグループの中核事業であるファスニング事業と建材などのAP事業の両事業向けの製造設備を開発・製造している。製造設備の供給が滞れば、各事業の生産計画にも狂いが生じてしまう。
図1 YKK工機技術本部における軸受の評価方法の変化
図1 YKK工機技術本部における軸受の評価方法の変化
従来は規格やスペックを確認した上で、約1000時間の実機テストを経てOK/NGを判断していた。今後は品質工学を適用し、幅広い製品を客観的に評価して選定する。これにより、品質とコストのバランスを満たす製品を探しやすくなる。
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