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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、くしゃみや呼気で出る飛沫について流体解析でシミュレーションを実施した事例が増えている。オランダ・ベルギーの大学とアンシス・ベルギーなどは共同で、歩行者やランナーが感染者だった場合の距離の取り方を明らかにした(図1)。ランナーの真後ろにいると、呼気に含まれる微粒子をまともに受けてしまうため、10mは離れる必要があるという。一方で、立ち止まっている場合は2mの「ソーシャルディスタンス」があれば飛沫を直接受けることはないと、米アンシスが確認している。一方で、ソフトウェアクレイドルがマスクの装着効果を確かめた計算は、飛沫がもっと遠くに飛ぶ場合があると示唆する結果になっている()。

図1 ランナーの後方に広がる飛沫
図1 ランナーの後方に広がる飛沫
足の速いランナーの真後ろへ10m近く飛沫が広がる可能性を示した。(出所:参考文献1 Eindhoven University of Technology、KU Leuven、Ansys Belgium、Avicenna Alliance for Predictive Medicine ASBL)
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表 くしゃみ・呼吸による飛沫のシミュレーション
飛沫の大きさ、初速度などの設定がそれぞれ異なる。(日経ものづくりが作成)
表 くしゃみ・呼吸による飛沫のシミュレーション
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