パナソニックが青色レーザー加工機の事業化を加速させる。電気自動車(EV)に搭載されるモーターやバッテリーなどの小型化に伴い、銅材料に対する微細加工のニーズが高まるとして、銅への光吸収率の高い青色レーザーに着目。2022年度中に第1弾となるレーザー加工機を製品化する計画だ。それに先立ち、複数台の検証機で加工実証が可能な「プロセス実証センター」を21年12月に開設した(図1)。
青色レーザー加工機の事業化を担うのはパナソニックスマートファクトリーソリューションズ(PSFS、大阪府門真市)*1。同社における溶接機事業の歴史は古く、60年以上前から続く。当初からのアーク溶接に加えて、近年ではレーザー溶接に対するニーズが自動車業界を中心に増えているという*2。背景には加工部の小型化や形状の自由度の高まりがある。