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 新型コロナウイルス感染の判別手段として急速に広まったPCR検査。この猛烈な追い風を受けて成長したのがプレシジョン・システム・サイエンス(千葉県松戸市、以下PSS)だ。同社はPCR検査の前処理である遺伝子抽出に使う試薬や全自動のPCR検査装置の開発・製造を手掛ける。2022年4月21日には秋田県大館市に新工場を完成させた。全長約100mの生産工程をほぼ自動化し、遺伝子抽出試薬の生産能力を従来の6倍に引き上げた(図1)。

図1 新設した工場の内部
図1 新設した工場の内部
新工場の延べ床面積は約3600m2、敷地面積は約6000m2。(写真:日経ものづくり)
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 「遺伝子抽出試薬を造る工場としては明らかに世界一だ」─。PSS代表取締役社長の田島秀二氏は、完成した新工場「大館試薬センター第二工場」について、誇らしげに語る。取引先であるスイス製薬大手のロシュなども称賛したという。「世界一」と自負するポイントは生産能力と自動化率だ。