ニュースの深層
目次
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はやぶさ2、クレーター生成実験の実施へ、ピンポイント着陸技術でサンプル採取
宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所(ISAS)は、現在小惑星「リュウグウ」の観測を続けている小惑星探査機「はやぶさ2」で、2019年4月5日に人工クレーター生成実験を実施する。同探査機搭載の装置「SCI」(Small Carry-on Impactor)を使い、質量約2kgの銅の衝突体…
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加工異常の検出やカイゼン支援にAI活用、三菱電機が研究成果を披露
三菱電機は2019年2月13日、研究成果披露会を都内で開催した。会場では最新技術を適用した試作機やコンセプトモデルなどを22件展示。そのうち8件が人工知能(AI)に関する技術だった。
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中小製造業にもデータ管理や数値シミュレーション、ユーザー拡大狙うダッソーの3D-CAD新戦略
3D-CAD「SOLIDWORKS」を手掛ける仏ダッソー・システムズは2019年2月11日、中小製造業向けにクラウドでさまざまなサービスや機能を提供する戦略「3DEXPERIENCE.WORKS」(以下、ドットワークス)を発表した。
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世界最大の技術展示会「CES 2019」、トヨタが自動運転技術の外販方針を表明
2019年1月8日(米国時間)に米国ラスベガスで開幕した、世界最大級のテクノロジー関連の展示会「CES 2019」。会場には自動車関連技術やウエアラブルデバイスなどさまざまな展示品が並び、世界中から来場者が集まった。ここでは会場で行われた注目の講演、展示を紹介する。
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撤退企業をなぜ買った? ドイツ企業が確信する協働ロボの未来
ドイツRR社CEO、HahnグループManaging Director Philipp Unterhalt氏に聞く
2018年10月、協働ロボットメーカーのパイオニアの1社として知られる米リシンク・ロボティクス〔Rethink Robotics(以下、米RR社)〕が事業撤退を発表し、ロボット業界に衝撃が走った。
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小惑星地表の移動観測に世界初成功、JAXAはやぶさ2、超小型探査ロボット利用
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2018年12月13日、小惑星探査機「はやぶさ2」が成し遂げた世界初の観測結果に関して会見した。はやぶさ2本体から9月21日に分離し、小惑星リュウグウ表面に降下・着陸させたkg級サイズの超小型探査ロボット2機で、小惑星表面を移動しながら観測するミッション「MINE…
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精度100%の外観検査AI、キモは撮影テクとすり合わせ
従来、ベテラン作業者による目視に頼ってきた外観検査の自動化を考えている現場は多い。そこで、画像検査と人工知能(AI)の機械学習を組み合わせて、外観検査を自動化するソリューションが出始めている。
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共創で工場や物流などに進出、台湾アドバンテックのIoT事業戦略
産業用PC(IPC)の開発・製造大手である台湾アドバンテック(Advantech)は、2018年11月1~2日にプライベートイベント「Advantech Co-Creation Summit」を「Suzhou International Expo Center(中国・蘇州市)」で開催した。中国国内…
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ジェネレーティブデザインの実施例続々、電動車いすのWHILLも採用
所定の性能、質量を満たす設計案をコンピューターで自動的に生成する「ジェネレーティブデザイン」に取り組むメーカーが増えている。2018年11月に米オートデスク(Autodesk)が米ラスベガスで開催した「Autodesk University 2018」では、同社の技術を利用して設計の自動化を試みた…
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AMの生産性向上を目指した新技術、金属と樹脂の両方で競い合う
AM(Additive Manufacturing、付加製造)/3Dプリンティングに関する世界最大級の展示会「formnext」がドイツ・フランクフルトで2018年11月13~16日に開催された。装置メーカーや材料メーカーを中心として600以上の出展者がさまざまな新製品や新技術を披露した。
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トヨタとソフトバンクがMaaSで戦略提携、“水と油”の協業が狙う逆転の一手とは
トヨタ自動車とソフトバンクは2018年10月4日、クルマや鉄道、バスなどあらゆるモビリティーを連携して移動の利便性を高めるサービス「MaaS(マーズ、Mobility as a Service)」に向けた戦略的提携で合意したと発表した。まずは新たに共同出資会社「MONET Technologies…
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「メンバーはデータを入力しない」、IHIのプロジェクト管理
IHIの資源・エネルギー・環境事業領域プラントプロセスSBUは、天然ガス液化や石油精製、石油化学、LPGといったプラントのEPC事業を対象に、建設プロジェクトの状況をリアルタイムで把握するプロジェクト管理システム「IPMS(IHI Project Management System)」を構築、運用…
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DMG森、5軸増産に向け欧州工場強化、ポーランド工場をデジタル化の最前線へ
DMG森精機が、欧州で5軸加工機の増産に向けた動きを加速させている。自動車や航空機部品の製造に使う大型の金型加工向けに需要が高まっているためだ。現在、5軸加工機の主力生産拠点であるドイツ・フロンテン工場(バイエルン州)は、2021年初めの竣工を目指した拡張工事の最中だ。
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新材料CNFが掃除機の構造部品や歯車、電子ペーパーに
植物の主成分であるセルロースから抽出した微細繊維状の材料「セルロースナノファイバー(CNF)」の開発が実用化に向けて加速している。パナソニックは掃除機の新製品に軽量性を生かした構造部品として採用。樹脂に混ぜず、100%CNFで高強度の部品を造る企業もある。機能性材料としてCNFを使う試みも始まって…
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カシオ新工場、ムーブメントの自動生産から匠による組み立てまでを同一建屋で
免震や空調を強化した新工場を公開
カシオ計算機は、国内生産拠点の山形カシオ(本社山形県東根市)で2018年5月に稼働させた腕時計専用の新工場をこのほど公開した。歯車、ローター、文字盤などの部品の製造と、腕時計のエンジン部に当たるアナログムーブメントおよび、高級腕時計の完成品の組み立てまでを一貫して手掛けるのが特徴。
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「ものづくり研修」で新人育成、部署超えた連携醸成し社内改革へ
インスツルメンツパネルなどの自動車部品の製造を手掛けるしげる工業(本社群馬県太田市)の本社で2018年8月2日、一風変わった新入社員研修が開かれていた。集まったのは設計や生産管理、品質保証など生産現場以外の部署に配属された23人。プロジェクターのプレゼンテーション資料に映し出しされていたのは、「カ…
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DMG森が5軸加工機普及に本腰、工程集約を打ち出し70機を無償貸与
機械加工における省人化や効率向上の有力な手段として、5軸加工への関心が改めて高まっている。オークマ取締役副社長の家城淳氏は「これまでなかなか普及しなかった5軸加工を採用する現場が増えている」と語る。
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品質工学で外部調達の軸受を客観評価、意外なメーカーが採用候補に
近年、工作機械メーカーや半導体製造装置メーカーの好況などを背景に、直動案内(リニアガイド)やボールねじなどの直動部品の需給バランスが崩れ、調達リードタイムの長期化が問題になっている。部品の調達遅れは、自社製品の納期遅れにつながりビジネスチャンスを逸しかねない。各社、部品メーカーとの交渉や調達部品の…
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GEの3Dプリンター事業が日本上陸、ホンダの航空機エンジン事業を支援
製造業をはじめとした企業でAdditive Manufacturing(付加製造、いわゆる3Dプリンティング、以下AM)の活用が拡大しつつある。米ゼネラル・エレクトリック(GE)によると、AM市場は過去4年間で約130億米ドル規模の投資が行われており、今後10年間では2800億米ドル以上に膨らむと…
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硬いのに割れにくい、亀裂が入りにくい “タフポリマー”の開発が進展
剛性が高いのに割れにくい樹脂、粘性が低いのになかなか切れないゴム─。従来の常識を覆すような強度を持ち、金属材料を代替したり、材料の使用量を大幅に低減できたりする新樹脂・ゴム材料(ポリマー)の開発が進んでいる。