ニュースの深層
目次
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ソニー渾身のドローンを分解、理想実現にあれもこれも独自開発
中国DJIのシェアが高く、ハードウエアはコモディティー化したとの見方もあるマルチコプター型ドローン市場に、ソニーグループが挑戦状を叩きつけた。同社は2021年11月中旬、ドローンの第1弾として「Airpeak S1」を出荷した。同社の協力を得て行った分解を紹介する。
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金属3Dプリンターの普及拡大を目指し、国内3社と近大が共同研究を開始
島津製作所の子会社である島津産機システムズ(大津市)、エス.ラボ(京都市)、第一セラモ(滋賀県東近江市)、近畿大学が、金属3Dプリンター(アディティブ製造装置)の共同研究を開始した。「導入・利用コストが高い」「アフターサービスが十分ではない」「日本メーカーの需要に即した製品が少ない」といった課題に…
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高級感ある弾き心地のキーボード、カシオがグリッサンド奏法を解析
カシオ計算機は鍵盤楽器(キーボード)の開発設計段階で、グリッサンド奏法のシミュレーションを実施したと明らかにした。
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空気を圧縮し電力貯蔵、効率70~80%に 廃坑利用で日本での適用にも可能性
圧縮空気を利用したエネルギー貯蔵システム「CAES」(Compressed Air Energy Storage)は、“充電”時にコンプレッサーによって電力を圧縮空気に変換し、発電時には圧縮空気が膨張する力によってタービンを回転させて発電する。1978年の最初の実用化から40年以上たった今、刷新に…
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三菱電機、業務用エアコンで省エネ不正 カタログのCOP値、実力値の約1.3倍
三菱電機の製品開発における不正が新たに見つかった。業務用エアコンに関して、省エネ性能の指標であるCOP(エネルギー消費効率)値を偽り、実力値の約1.3倍の値をカタログに記載していたことが、日経クロステックの調べで分かった。
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パナが青色レーザー加工機に本腰、銅の微細加工でEV時代に対応
パナソニックが青色レーザー加工機の事業化を加速させる。電気自動車(EV)に搭載されるモーターやバッテリーなどの小型化に伴い、銅材料に対する微細加工のニーズが高まるとして、銅への光吸収率の高い青色レーザーに着目。2022年度中に第1弾となるレーザー加工機を製品化する計画だ。それに先立ち、複数台の検証…
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人手不足に対応し自動化が加速、「メカトロテック」で注目の最新工作機械
2021年10月20~23日、工作機械の展示会「メカトロテック ジャパン2021」(MECT2021、ポートメッセなごや)が開催された。工場の人手不足を背景に、工作機械メーカーは前回(19年)にも増して自動化を強く打ち出していた。
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日本製鉄が大口顧客のトヨタを提訴、価格交渉の神経戦と危機感からか
「前代未聞。まさかトヨタを訴えるなんて」(ある鉄鋼メーカー出身者)─。日本の製造業を仰天させる事件が起きた。2021年10月14日、日本製鉄が無方向性電磁鋼板(以下、電磁鋼板)に関する特許侵害でトヨタ自動車と中国の鉄鋼メーカーである宝山鋼鉄(以下、宝鋼)を東京地方裁判所に提訴したのだ。
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空飛ぶクルマからロケットまで、ホンダが開拓する新領域
ホンダは、空飛ぶクルマと呼ばれるeVTOL(電動垂直離着陸機)や自身の分身となる遠隔操作ロボット(分身ロボ)、一部を再使用可能な小型ロケット、循環型再生エネルギーシステムなどの研究開発を進めていると明らかにした。
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日立金属が30年を超える品質不正、社長自ら隠蔽を決断・指示
社長が自ら品質不正の隠蔽を決断・指示。多くの拠点が広範な製品でさまざまな品質不正を行った─。
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自動車、増益も販売台数は下方修正、工作機械は回復基調が鮮明に
自動車は減産、工作機械は復活─。2021年7~9月期の決算発表での業績予想の傾向は、業界によって大きく異なる様相を見せた。自動車業界は業績こそ悪くないが、半導体・部品不足による生産調整の影響で減産を余儀なくされ、業績予想を一部下方修正しているメーカーもある。一方、需要が戻ってきた工作機械業界は復調…
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EV時代に備え混流生産の改革急ぐ、日産とマツダの新生産ライン
電気自動車(EV)をはじめ、多様化する車種をいかに効率的に生産するか。この点に頭を悩ませる国内の大手自動車メーカーが、ガソリン車からEVまでさまざまな車種を高効率・低コストで造れる混流生産の実現に向け、生産ラインの改革を急ピッチで進めている。
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三菱電機、新たに8件の品質不正、外部委員の調査報告は「落第点」
三菱電機は2021年10月1日、名古屋製作所可児工場(岐阜県可児市)と長崎製作所(長崎県時津町)に絞った、品質不正問題の調査報告書(以下、報告書)を外部調査委員会から受領した。
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51%以上のセルロース繊維をPPに配合、金型メーカーが実用化に向け成形試験
プラスチック材料メーカーのエフピー化成工業(静岡県富士市)は、パルプなどから抽出したセルロースファイバー(セルロース繊維)をプラスチックに51%以上配合できる複合材「グリーンチップCMF」を巴川製紙所(TOMOEGAWA)と共同開発した。セルロースファイバーの分散性と成形時の流動性を高めたのが特徴…
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「技術だけでは売れない」暖房機器、ダイキン、欧州でロビー活動が奏功
ダイキン工業が、欧州で暖房・給湯事業を急速に伸ばしている。原動力は、ヒートポンプ式暖房機器。製品のラインアップを増やして販売を伸ばし、2019年には欧州のヒートポンプ式暖房市場でシェア1位の座を奪取した。カーボンニュートラル(温暖化ガスの排出量実質ゼロ)の風を捉え、売り上げを伸ばす好例だ。
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「師匠」から「匠マイスター」に、ミツトヨが技能伝承の仕組みを刷新
ミツトヨ(川崎市)は従来の技能伝承の仕組みを強化した「匠(たくみ)マイスター制度」を新たに開始し、2021年4月に初代の匠マイスター10人を任命した。
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石油使っても「100%植物由来」、マスバランスアプローチのからくり
「マスバランスアプローチ(物質収支方式)」という手法が近年、化学業界で注目を集めている。植物由来の原料やリサイクル材などを使った環境配慮型製品を、より魅力的な形で販売できるためだ。
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五輪史上初の再生プラスチック表彰台、3Dプリンター活用で98台分を量産
東京五輪(2021年7月23日~同年8月8日)で誰もが目にしたであろう「リサイクル表彰台」。リサイクルプラスチックとアディティブ製造装置(3Dプリンター)を活用した、五輪史上初の試みだ。
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マツダとミズノが運転用シューズ、技術交流会から意気投合し共同開発へ
マツダとミズノは2021年7月6日、乗用車やトラックなどの運転用シューズを共同開発したと発表した。伸縮する素材を足首付近に装着して、ペダルを踏み替えやすくしたのが特徴だ。
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新「VAIO」で進化したCFRPの立体成形、コの字形や袋状を初めて採用
VAIO(長野県安曇野市)が2021年2月に発表した14インチ型ノートパソコン「VAIO Z」。同社のフラッグシップモデルである。特徴の1つが、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で造った外装(ボディー)だ。