ニュースの深層
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4脚ロボ「Spot」がホークス戦でデビュー、電波環境不安定で半分は有線接続
2020年7月、米Boston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)の4脚ロボット「Spot」がプロ野球の応援に駆け付けた。その数はなんと20台。同じく20台の人型ロボット「Pepper」と合わせて計40台からなる「ロボット応援団」が福岡ソフトバンクホークス(福岡市、以下ホークス)の本拠地福…
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欧州の排ガス対応で吹っ切れた、ホンダのEVは技術のショーケース
「どうせ開発費は回収できない」─。“赤字覚悟”の開発だったことを明かしたのは、ホンダ四輪事業本部ものづくりセンターパワーユニット開発統括部パワーユニット企画管理部パワーユニット一括企画推進課エキスパートエンジニアの倉知郁雄氏。ホンダが2020年10月30日に日本で販売を開始する量産EV「Honda…
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コロナ禍こそ生きる3Mの15%カルチャー、3週間でフェースシールド1万枚
スリーエム ジャパン(以下、3M)は2020年6月中旬、「3Mフェイスシールド」1万枚を厚生労働省へ寄贈した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19、以下新型コロナ)と戦う医療の現場向けにと同社の有志が集まり、発案からわずか3週間で新たに開発・製造した。
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米ボストン・ダイナミクスに中国企業が挑戦、バク宙可能な4脚ロボで価格は6分の1
「米中対決」は4脚ロボットの分野でも始まるのか。そう思わせたのは中国Unitree Robotics(ユニツリーロボティクス)。2020年5月に日本でも販売が始まった「Unitree A1」は大きさが中形犬ほどの4脚ロボットで、バク宙をこなせる高い運動性能が自慢だ。
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BMWがアディティブ製造の新施設、30年のノウハウ集約して世界へ展開
ドイツBMWグループは2020年6月25日、3Dプリンティング(アディティブ製造=AM)の新しい施設「Additive Manufacturing Campus(以下、AM Campus)」を正式に開設した。アディティブ製造による試作品と製品用の部品製造に加え、アディティブ製造に関する新技術の研究…
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自動車業界のテレワーク率84.5%、満足は半数以下、下流ほど困難
自動車関連の技術者の「直近1カ月のテレワークの実施率は8割超」「現状のテレワークや出勤の状況に満足している人は半分以下」─。日経Automotiveが自動車関連の技術者を対象に実施したアンケート調査「アフターコロナの自動車産業~技術者の働き方と社会・消費者ニーズはどう変わるか」から自動車業界のテレ…
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炭素中立エンジンに新燃料「e-fuel」、トヨタ・日産・ホンダが開発に本腰
トヨタ自動車や日産自動車、ホンダはそれぞれ、二酸化炭素(CO2)と水素(H2)の合成液体燃料「e-fuel」の研究開発に本腰を入れる。エネルギー生成段階を含むハイブリッド車(HEV)のCO2排出量で、電気自動車(EV)を下回る水準を目指す。2030年に一層厳しくなる環境規制に備える。
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ホンダ襲った標的型ランサムウエアの正体、3度目のサイバー攻撃で世界9工場が停止
2020年6月8日に発生し、国内外9工場の操業を止める影響が出たホンダの大規模システム障害は、外部からのサイバー攻撃によるものだった。工場の生産や出荷が一時止まったほか、本社などで働く従業員のパソコンが使えなくなるなどオフィス系のネットワークシステムにも障害が及んだ。米オハイオ州の乗用車工場やブラ…
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町工場が本気で造った高級オーディオ、200万円で3カ月待ちも納得
「よくある技術力アピールを兼ねたプロモーションのつもりはない。やるからには純粋に製品として離陸させたい」ー。
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衛星ベンチャーが九州電力とタッグ、設備の管理から新事業創出まで視野に
レーダーを使い電波で地上を観測する合成開口レーダー(SAR:Synthetic Aperture Radar)衛星を手掛ける人工衛星ベンチャーのQPS研究所(福岡市、大西俊輔社長)は九州電力と、人工衛星の観測データを活用した共同事業の検討に入る。2020年5月27日に事業検討のための覚書を締結した…
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協働ロボ導入現場で必須の「協調安全」、まさかの日本主導で国際標準へ
新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)のパンデミックが収まった「アフターコロナ」の世界では、従来の工場や工事現場のような「労働集約型」の環境は難しくなるだろう。再びパンデミックが起これば、作業者が密集して働く状況自体がリスクとなる。作業者同士の物理的距離を大きくとっても、生産性や稼働率に影響…
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開発費半減の「三菱スペースジェット」、新型コロナの逆風で需給のダブルパンチ
日本初の国産ジェット旅客機として開発が進められている「三菱スペースジェット」(以下スペースジェット、旧MRJ)が新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)の流行拡大でさらなる苦境に立たされている。型式証明(Type Certificate=TC)取得に向けた飛行試験の一時中断を余儀なくされたのに…
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NTTデータがAM専業の戦略会社設立、造形管理ソフト武器に受託製造で勝負
NTTデータが金属アディティブ製造(3Dプリンティング、Additive Manufacturing:AM)の専業子会社を設立したことが、日経ものづくりの取材で分かった。新会社は「NTTデータ ザムテクノロジーズ」(NTT DATA XAM Technologies Corporation)。営業…
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ゴーン拡大路線のツケに苦しむ日産、生産力20%減の構造改革で起死回生なるか
「2年前から手を打ってきたが、このままでは事業の継続は難しい。失敗を認めて正しい方向に進むことにした」。日産自動車(以下、日産)の経営が厳しい状況に陥っている。2020年3月期(2019年度)決算は、08年のリーマン・ショック以来、11年ぶりの赤字に転落した。こうした状況を受けて同社は、23年度ま…
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新型コロナでロケット打ち上げ延期、決裂寸前から歩み寄った企業と行政
2020年6月14日午前5時15分。北海道・大樹町にあるインターステラテクノロジズ(北海道・大樹町、以下、IST)の射場から、観測ロケット「えんとつ町のプペルMOMO5号機」(以下、MOMO5号機)が打ち上げられた。
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キヤノン・トヨタ・日産などが特許開放、84万件超、新型コロナ対策で
新型コロナウイルス感染症(COVID-19、以下新型コロナ)への対応を支援するために、84万件を超える特許が無償開放されている。「知的財産に関する新型コロナウイルス感染症対策支援宣言(以下、知財宣言)」プロジェクトに賛同した国内企業が、続々と特許を開放しているのだ。
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データ表示減らして警告音を追加、日立の最新現場ARはデジタルの敗北?
日立製作所鉄道ビジネスユニット笠戸事業所が組み立て工程の作業者向けに2020年から導入したAR(拡張現実)を使った新しい作業支援・管理システム。このシステムでは作業員がスマートグラスの「Microsoft HoloLens 2」を装着し、デジタルトルクレンチを使って締結作業に当たる。
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DMG森精機、リモートの効果を実感、新型コロナで製造業DXが急加速
「今回の状況を追い風に、世界中の顧客で業務のデジタル化が急速に進んでいる。今まではマニアックなユーザーしか付いてきてくれなかったが、ものすごいスピードだ」─。
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新型コロナの打撃に体力差が顕在化、自動車・重工の決算、明暗分かれる
新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)拡大の余波は、製造業の経営にも及んでいる。国内自動車メーカー7社と重工業3社の2020年3月期決算を見ると、「コロナショック」によって各社の体力の差や従来抱えていた課題が顕在化。明暗分けた様子が見える。
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防衛省も期待の「水中光イーサネット」、 島津製作所、可視光で100Mbps実現
電波が使えない水中での無線通信手段として、「光」、それも「可視光」を使った技術に注目が集まっている。