ニュースの深層
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「新型コロナ狙いではなかった」 、亜塩素酸水による除菌システムを開発
「決して新型コロナウイルスを狙ったものではなく、2年前から開発してきた」─。新型コロナウイルス感染症拡大が深刻化する中、空間除菌(東京・千代田)が、2020年3月中旬に発売した除菌装置「Devirus AC(デヴィルス エーシー)」に多数の引き合いが来ているという。
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ウイルスはランナーの背後に10m飛ぶ、マスクは有効、流体解析で判明
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、くしゃみや呼気で出る飛沫について流体解析でシミュレーションを実施した事例が増えている。オランダ・ベルギーの大学とアンシス・ベルギーなどは共同で、歩行者やランナーが感染者だった場合の距離の取り方を明らかにした。ランナーの真後ろにいると、呼気に含まれる微粒子をまとも…
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カシオ、AIやIoT駆使し内製化を加速、関数電卓自動化ラインはタイから逆輸入
カシオ計算機は生産技術力向上の施策として製品の内製化を改めて進め、EMS(Electronics Manufacturing Service)への生産委託の比率を減らしている。自らの技術で原価低減と品質確保を進め、製品の競争力を高める狙いがある。「プロセスの標準化を進め、全ての品目についてマザー工…
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防衛省も期待の「水中光イーサネット」、 島津製作所、可視光で100Mbps実現
電波が使えない水中での無線通信手段として、「光」、それも「可視光」を使った技術に注目が集まっている。
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トヨタやGMなど異業種が医療機器生産、新型コロナ対応で3Dプリンター活躍
欧米を筆頭に世界中で新型コロナウイルス感染拡大が深刻化する中、自動車業界を中心に異業種の製造企業による医療機器やマスクの生産および生産支援の動きが相次いでいる。
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ハイテク満載のオリパラ公式ウエア、1発で脱げて通気性抜群、再生材も利用
新型コロナウイルス感染症の影響で約1年の延期が決まった「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(TOKYO 2020)」。多くのメーカーが、この世界最大規模のイベントをターゲットに用具や設備などの技術開発を進めてきた。
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鉄鋼メーカー、巨額赤字で高炉休止へ、新型コロナの追い打ちで一時休止も追加
古谷 賢一(ジェムコ日本経営 本部長コンサルタント)
巨額赤字に苦しむ日本の鉄鋼メーカーが高炉の休止に動いている。JFEスチールは2023年度(2024年)をめどに東日本製鉄所京浜地区の高炉を休止する。日本製鉄も呉製鉄所の閉鎖と和歌山製鉄所の高炉の休止を発表している。さらに、新型コロナウイルス感染症拡大による需要の急減が追い打ちをかける。
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クラウドにCADデータ置き共同作業、SOLIDWORKSとアプリの連携基盤
中小企業同士が互いに得意な技術を持ち寄り、クラウドで設計情報を共有して素早く製品を開発する─このようなオープン開発の拡大を見込み、3D-CAD大手のフランス・ダッソー・システムズ(Dassault Systemes)社は設計開発用アプリ群「3DEXPERIENCE WORKS 2020」を開発、発…
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国産新ロケットH3、20年度内打ち上げへ、試験順調、主エンジンの性能達成にめど
「ロケットエンジンの開発はどこに魔物が潜んでいるか分からないが、やっとここまで来た。気を緩めることなく、最後まで開発をやり抜く決意でいる」と、国産新ロケット「H3」のプロジェクトマネージャを務める宇宙航空研究開発機構(JAXA)の岡田匡史氏は語った。
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ニコンやJUKIが自社製品に採用、自動車大手も注目の3D計測技術「光コム」
「世界で初めて『光コム』技術の産業応用に成功した」─。技術に強い自信を同社の測距技術「光コム」はレーザーを使った測距技術の1種。のぞかせるのが、XTIA(クティア、東京・千代田)代表取締役兼CEOの八木貴郎氏だ。
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EVモーター量産へ「足腰鍛える」、日本電産、元日産副COO関氏を社長に
日本電産が電気自動車(EV)向け駆動用モーター事業の強化に向けて大胆な手を打った。2020年2月4日、2019年1月に入社した元日産自動車幹部の関潤氏が社長に就任すると発表した(図1)。EV向けの大型モーター事業のてこ入れを狙う。
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EV向け電池パックの軽量化手法続々、異種接合や難燃樹脂の採用で実現
世界的に厳しくなる燃費・排ガス規制に対応するために、クルマの軽量化は今後も避けて通れない。電気自動車(EV)などの電動車両でも航続距離を伸ばすために、軽量化は重要なテーマになっている。 その対象は車体だけでなく構成部品にも及ぶ。例えば、EVに必須となる電池パック筐体の軽量化だ。高張力鋼板や難燃樹脂…
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MRJ開発遅延の真相、知見不足で8年浪費、直面した900件以上の設計変更
「我々のノウハウは、ノウハウではなかった」─。開発が大幅に遅れている三菱航空機(本社愛知県・豊山町)の小型ジェット旅客機「三菱スペースジェット(旧MRJ)」。
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33のセンサーをアピールしたソニーのEV、立体音響や大画面でエンタメを訴求
ソニーは、コンシューマーエレクトロニクス関連の展示会「CES 2020」(2020年1月7~10日、米国ラスベガス)において、電気自動車(EV)の試作車を披露した。
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「日本のロボット活用は先進的」インダストリー4.0提唱者が語るデジタル変革
現在、世界各地で製造業のデジタルトランスフォーメーション(Digital transformation:DX)が進んでいる。先駆けといえるのが、ドイツのインダストリー4.0だ。
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「産業用IoTでトップ3になれる」、巻き返し図る東芝がAI人材を3倍増へ
東芝は、2019年11月28日に技術戦略説明会を開催し、産業用IoT(IIoT:Industrial Internet of Things)や人工知能(AI)などの事業戦略を明らかにした。
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「5Gを契機にすり合わせを形式知化せよ」、IIFES 3工業会パネルで欧州主導に危機感
2019年11月27日~29日に開かれた「IIFES 2019」(Innovative Industry Fair for E x E Solutions、アイアイフェス、東京ビッグサイト)。初日午後には主催3工業会の代表が一堂に集うパネルディスカッション「電機・計測業界が描く『MONOZDUKU…
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韓国メーカーをインドで「駆逐」したダイキン、LGの弱点も丸裸にする開発戦略の秘密
防戦一方の日本の電機業界の中で、主戦場の海外市場で韓国メーカーや中国メーカーを寄せ付けない強さを見せるダイキン工業。同社取締役会長兼グローバルグループ代表執行役員の井上礼之氏の発した「二流の戦略、一流の実行」の号令の下、社員が現場で格闘しながら販売力と生産力、そして開発設計力を高めてきた結果だ。
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水素用SUS溶接や深絞り、チタン微細加工、69社がそろったMPF東京2019
2019年11月7~8日、東京・青山で「ものづくりパートナーフォーラム(MPF)東京 2019」(TEPIAエキシビションホール)が開催された。全国から69社が集まり、水素配管用の溶接技術や深絞りと穴開け加工の組み合わせ、マグネシウムのめっき部品、特殊な機能を持つ紙など、自社の誇る加工技術や製品を…
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ものづくり企業に存在感、CEATECで見えた工場の将来像
2019年10月15~18日に幕張メッセで開催した「CEATEC 2019」の会場では、古参の電機メーカーだけでなく、多くの「ものづくり企業」の姿があった。CEATECが2016年に「CPS(Cyber Physical System)」や「IoT(Internet of Things)」の総合展…