ニュースの深層
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DMG森がインド現地生産の理由、森社長「潜在需要は大きい、景気後退期こそ攻める」
DMG森精機が工作機械のインド現地生産に乗り出した。インド機械大手のラクシュミ・マシン・ワークス(Lakshmi Machine Works、以下LMW)と組み、立形マシニングセンター(MC)「CMX 600 Vi」の現地生産を2019年10月から始めた。同月29日には1号機をロールアウトする生産…
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折り畳みスマホのヒンジ設計を分解調査、円弧状レールと歯車で開閉の動きを制限
プラスチック基板を使った有機ELディスプレーを採用し、画面を折り畳んで使えるようにした「折り畳みスマホ」。韓国サムスン電子や中国・華為技術(ファーウェイ)などが相次いで実用化にこぎつけ、盛り上がりを見せている。この記事では2019年9月に発売されたサムスン電子の「Galaxy Fold」のヒンジ部…
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自律AGVに協働ロボが載る「自動化2.0」、EMOショーで工作機械大手が競演
自律走行型AGV(自動搬送車、以下自律型AGV)と協働ロボットの組み合わせ─。大手工作機械メーカーらが提案する世界の最新の自動化技術が、欧州工作機械見本市「EMO2019(通称EMOショー)」(2019年9月16~21日、ドイツ・ハノーバー国際見本市会場)で注目を集めた。
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作業者を6人から1人に、OKIが混流生産の組み立てを協働ロボで自動化
沖電気工業(OKI)のメカトロシステム事業本部が、協働ロボットを活用して多品種少量生産ラインの自動化を進めている。主力工場のメカトロシステム工場(富岡工場、群馬県富岡市)では、2017年度から導入して作業者を1/6にするなどの成果を上げている。
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鉄道の線路設備を3D測定で素早く保守、日常業務の中でデータを自動収集
鉄道総合技術研究所は「鉄道総研技術フォーラム2019」(2019年8月29・30日)で、3D測定を応用した線路設備の検査・管理技術を複数出展した。構造物などの見回り業務、列車に乗って線路の状況を巡視する業務、線路周囲の建築限界の検測業務などをそれぞれ支援し、異状や支障の状況を素早く正確に把握できる…
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次世代の高張力鋼板が量産フェーズへ、強度1.5GPa級で590MPa級の成形性を両立
日本の鉄鋼メーカーの次世代高張力鋼板の開発が新たな段階に入った。各社の開発目標は同鋼板の冷間プレス材において、1.5GPa以上の引っ張り強さと20%の伸び(成形性の指標の1つ)を両立することである。20%という伸びは、590MPa級の冷間プレス材の値に相当する。
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世界最大のプラスチック・ゴムショー「K2019」、海洋プラスチックごみ問題が主要テーマに
世界最大規模のプラスチック・ゴム専門ショー「K2019」(2019年10月16~23日、ドイツ・デュッセルドルフ)の事前説明イベント(K2019プレビュー)が2019年7月1~3日にデュッセルドルフで開催された。
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超電導で中央線E233系が東京・日野-豊田間を走った、鉄道総研が電力供給の試験に成功
鉄道総合技術研究所(鉄道総研)は、超電導による電力供給システム「超電導き(饋)電システム」で中央本線の営業用車両(E233系10両編成)を走らせる試験を実施したと2019年8月6日に発表した。鉄道総研日野土木実験所(JR東日本の中央本線日野-豊田間)に長さ408mの超電導ケーブルを敷設し、既存のき…
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アスパラ自動収穫や靴のインソール製造も、スタートアップを支える町工場の底力
部品加工や装置開発・設計を手掛ける浜野製作所(本社東京)が2019年7月25日、同社が支援するスタートアップ企業の取り組みを紹介するなどの目的のイベント「スタートアップ交流会」を開催した。
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韓国のホワイト国除外が生む「怨念」が、10年後に日本の部材産業を襲う
日本政府は2019年8月2日、輸出管理上の優遇措置が受けられる「ホワイト国」(現在は「グループA」に名称変更)から韓国を除外する政令改正を閣議決定。8月28日からの施行を決めた。既にフッ化水素、フッ化ポリイミド、レジストの3物質について輸出手続きを厳格化していたが、今後はより多くの部材で輸出時に個…
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DMG森「2030年に売上1兆円」、AI切りくず除去や5G制御を推進し自動化装置の供給増を目指す
「2030年頃には売上高が1兆円に達するはず」。DMG森精機取締役社長の森 雅彦氏は、同社のプライベートショー「伊賀イノベーションデー2019」(2019年7月9~13日)に併せて開催されたグローバルパーツセンタの開所式でこう述べ、長期的に売上高が現在の2倍に伸びるとの強気の見通しを示した。
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トヨタが電動化戦略を5年前倒しした理由
愛知工業大学客員教授 藤村俊夫氏が読み解く「発表」の背景
トヨタ自動車(以下、トヨタ)が、「EVの普及を目指して」と題した電動化戦略を2019年6月に発表した。「電動車を世界で550万台以上販売し、そのうち電気自動車(EV)と燃料電池車(FCV)を100万台以上とする」という目標達成の時期を、2030年から2025年に早めた。
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国産旅客機「SpaceJet」の命運握る北米市場向け次世代機「M100」
三菱航空機が開発を進めている小型ジェット旅客機の名称が「MRJ(三菱リージョナルジェット)」から「Mitsubishi SpaceJet(三菱スペースジェット)」へと変更され、その事業化が新たな局面に入りつつある。2020年半ばの量産初号機納入に向けた取り組みが佳境を迎える一方、最大の市場である北…
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写真で見る「人とくるまのテクノロジー展2019」、部品・部材でエネルギー効率アップ!
2019年5月22日~24日にパシフィコ横浜(横浜市)で開催された「人とくるまのテクノロジー展2019」。近未来の自動車に向け、様々な要素技術が展示された。目立ったのはエネルギー効率のさらなる向上を目指す姿勢だ。
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三菱ふそうの「次世代スマート工場」、設備状況を一元管理し協働ロボも導入
三菱ふそうトラック・バス(本社川崎市)の川崎工場は2017年から、スマート工場の実現に向けた取り組み「ファクトリー・オブ・ザ・フューチャー」を進めている(図1)。
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複数メーカーをデジタル技術で仮想統合、マレーシアで始まるコニカミノルタの挑戦
「マレーシアの新たな地域連携の仕組みとして、さまざまな分野の製造業企業が集合して業界の枠を超えた価値を提供したい」(コニカミノルタ執行役生産本部長の竹本充生氏)─。
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三菱重工工機とニコンが金属AM装置に参入、造形品質高める2つの新技術が登場
金属材料を造形できるアディティブ・マニュファクチャリング(AM)装置/3Dプリンターの新製品を市場投入する国内メーカーが相次いでいる。三菱重工工作機械(本社滋賀県栗東市)は2019年3月に新製品「LAMDA200」の初号機を納入し、5月にはオプションとして2つの新技術を発表。
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はやぶさ2、小惑星にクレーターを生成、宇宙探査へ新手法確立
「衝突装置(Small Carry-on Impactor、SCI)の分離運用はほぼ想定通りだった」。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2019年4月11日に開催した記者説明会で、同月5日午前10時56分(探査機時刻、日本時間)に実施した小惑星探査機「はやぶさ2」のクレーター生成実験のためのSCI…
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金属3Dプリンターが3兆円市場創出、ドイツ、米国が量産適用で先行
金属材料を積層造形する金属アディティブ・マニュファクチャリング(AM)/3Dプリンティングの市場は2030年に3兆円を超える─。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の技術戦略研究センター(TSC)は2019年2月、こうした予測を発表した。
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2020年納入へ正念場の国産ジェットMRJ、形式認定取得は間に合うのか
三菱航空機(本社愛知県・豊中市)は2019年4月16日、同社が開発中の小型ジェット旅客機(リージョナルジェット)「MRJ90」の開発状況について説明会を開催した。2020年半ばを予定している量産初号機の納入まであと1年余り。同社社長の水谷久和氏は「これからが正念場。初号機納入に向けて全力で取り組ん…