ニュースの深層
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「ものづくり研修」で新人育成、部署超えた連携醸成し社内改革へ
インスツルメンツパネルなどの自動車部品の製造を手掛けるしげる工業(本社群馬県太田市)の本社で2018年8月2日、一風変わった新入社員研修が開かれていた。集まったのは設計や生産管理、品質保証など生産現場以外の部署に配属された23人。プロジェクターのプレゼンテーション資料に映し出しされていたのは、「カ…
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DMG森が5軸加工機普及に本腰、工程集約を打ち出し70機を無償貸与
機械加工における省人化や効率向上の有力な手段として、5軸加工への関心が改めて高まっている。オークマ取締役副社長の家城淳氏は「これまでなかなか普及しなかった5軸加工を採用する現場が増えている」と語る。
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品質工学で外部調達の軸受を客観評価、意外なメーカーが採用候補に
近年、工作機械メーカーや半導体製造装置メーカーの好況などを背景に、直動案内(リニアガイド)やボールねじなどの直動部品の需給バランスが崩れ、調達リードタイムの長期化が問題になっている。部品の調達遅れは、自社製品の納期遅れにつながりビジネスチャンスを逸しかねない。各社、部品メーカーとの交渉や調達部品の…
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GEの3Dプリンター事業が日本上陸、ホンダの航空機エンジン事業を支援
製造業をはじめとした企業でAdditive Manufacturing(付加製造、いわゆる3Dプリンティング、以下AM)の活用が拡大しつつある。米ゼネラル・エレクトリック(GE)によると、AM市場は過去4年間で約130億米ドル規模の投資が行われており、今後10年間では2800億米ドル以上に膨らむと…
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硬いのに割れにくい、亀裂が入りにくい “タフポリマー”の開発が進展
剛性が高いのに割れにくい樹脂、粘性が低いのになかなか切れないゴム─。従来の常識を覆すような強度を持ち、金属材料を代替したり、材料の使用量を大幅に低減できたりする新樹脂・ゴム材料(ポリマー)の開発が進んでいる。
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品質不正、原因は「品質保証業務の軽視」、SUBARUと三菱マテで新たな不正発覚
品質不正問題が収束を見せない。SUBARUと三菱マテリアルでは新たな不正が発覚。SUBARU代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)の吉永泰之氏と、三菱マテリアル代表取締役社長の竹内章氏の両トップが引責辞任し、共に代表権のない会長に退く。この他、宇部興産は品質データ偽装問題に関する最終調査報告書(…
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日本で受注始まったHondaJet、ビジネスモデルも米国流
「日本でもHondaJetを買いたいという問い合わせが非常に多かった」。ホンダの航空機事業子会社である米ホンダエアクラフトカンパニー(以下、HACI)社長の藤野道格氏は2018年6月6日、小型ビジネスジェット機「HondaJet」の受注を日本で開始すると発表した記者会見の席上でこう語った。
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Mg製の鉄道車両実現に一歩前進、新幹線を想定して部分構体を試作
マグネシウム(Mg)合金の材料開発が進み、用途が広がっている1)。例えば、東邦金属と熊本大学先進マグネシウム国際研究センターは、福田金属箔粉工業(本社京都市)と共同で、直径30μmという極細のMg合金ワイヤーを開発した。生体吸収性を持つ極細線のMg合金は、埋め込み型医療機器の材料として期待されてい…
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BMWが3Dプリンター製部品を量産車に、樹脂から金属に置き換えて4割軽く
ドイツ・ビーエムダブリュー(BMW)グループは、2018年4月に日本で発売したオープンカーの新型「BMW i8 ロードスター」に3Dプリンターで造った部品を採用した。樹脂の射出成形品をアルミニウム(Al)合金の3Dプリンター製部品に置き換えることで、強度向上と軽量化を実現した。2018年5月にドイ…
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三菱電機、ファイバーレーザーで無火花溶接、パナは半導体レーザー溶接をワンストップで
日本メーカーによる新しいレーザー溶接技術の開発が相次いでいる。三菱電機によると、レーザー溶接機の市場は年々伸びており、2017年はグローバルで2500億円規模を超えたとみられている。ガス溶接やアーク溶接に比べて、位置精度が高く、ロボットによる自動化に対応しやすいためだ。
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ウーバーの死亡事故は自動運転を殺す?企業間に実力差、今後は基準づくりへ
米ウーバーテクノロジーズ(Uber Technologies、以下Uber)の自動運転車が2018年3月18日に起こした死亡事故。夜間の公道での実証実験中に一般人をはねた。
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独自調査で判明、製造機械で深刻な部品不足、7割超で納期遅れ
回答者の7割以上が「部材不足による納期遅れが発生」と回答。業種別では産業用機器メーカーの9割以上、一般機械メーカーの7割以上で納期遅れが発生している─。日経ものづくりが2018年3月に実施したアンケート調査でそんな実態が明らかになった。
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カシオ、タイ工場の自動化カイゼンに日本の設計部隊も一役
カシオ計算機は、カシオタイ(ナコンラーチャシーマ―県)第3工場で2017年に立ち上げた関数電卓の自動化ラインを、2018年1月から3本に増やした。1ラインあたりの生産能力は、日産7000個(2直)に高めた。「Class Wiz」シリーズを1本、「ES」シリーズを2本のラインで生産している。
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神戸製鋼が品質データ偽装で最終報告、「工場一任」から脱却、グループ再編も視野
品質データ偽装問題に揺れる神戸製鋼所が、起死回生を図る。2018年3月6日には、2017年8月に発覚した品質データ偽装問題に関する最終報告書を公表。併せて同社会長兼社長の川崎博也氏が辞任を表明した。