レポート
目次
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AGC、ノウハウ整理し若手を育てるAI、熟練者への質問メールを抽出して学習
いかに効率的に若手を育てるか─。製造現場の技術伝承に頭を悩ませている企業は多い。退職する熟練技術者が持つ優れたスキルや知見が失われれば、品質や生産性といった競争力が揺らぎかねない。かといって、厳しいコストダウン競争の中で、かつてのように熟練技術者に若手が付いてOJT(On the Job Trai…
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住友ゴムがタイヤの遠隔監視を実証、自動運転「レベル4」を見据え
住友ゴム工業がタイヤの遠隔監視システムを開発し、実証実験に着手した。特定の環境・条件下の完全自動運転を指す「レベル4」を想定した取り組みで、「MaaS(マース、Mobility as a Service)」車両への応用を念頭に置く。同システムにより、自動運転バスはタイヤのトラブルを自動で検知できる…
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軸受の発じん9割減で密封不要に、NTNがサーボモーター向けなど2種
NTNは2020年11月、新しく開発した2種類の軸受製品を発表した。1つは、「サーボモーター用低発塵(じん)軸受」。従来品よりも発じんと回転トルクを低減した。もう1つは、工作機械の主軸に組み込む「センサ内蔵軸受ユニット」の改良品で、軸受の稼働状態をセンサーで監視できる。いずれも工作機械関連の展示会…
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温度制御と加圧でCFRPとAl合金を接合、ボルトや接着剤を使わず軽量化に期待
日本アビオニクスは、締結部品や接着剤を使わずに炭素繊維強化熱可塑性プラスチック(熱可塑性CFRP)とアルミニウム(Al)合金を接合する異種材料接合技術を開発した。同社の接合装置「パルスヒートユニット」を使用し、およそ5×20mmの範囲を接合した場合に、30MPaの引っ張りせん断強度を得られた。
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トヨタのリコールで460億円の追加賠償、デンソーの欠陥燃料ポンプ問題
リコール台数が世界で745万超に─。デンソーの欠陥燃料ポンプの問題が深刻な事態に陥っている。2020年10月28日、トヨタ自動車は「国内で21万363台、海外で約245万台」(同社広報および国土交通省)のリコールを国交省に届け出た。このリコールの原因はデンソー製欠陥燃料ポンプにあると国交省やトヨタ…
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新コントローラーで自動化ロボットに革新、オムロンが統合制御の「切り札」を投入
市場拡大が見込める産業用ロボットで、オムロンが攻勢をかけている。その戦略製品が、新型コントローラー「NJ501-R」シリーズだ。工場でのロボット以外の機器も含めた統合制御で競合他社と差異化し、収益の柱であるFA事業の成長につなげる。
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地産地消体制を急ぐアイリスオーヤマ、全社でDXに挑むAGC、共通項はスピード感
日経クロステックは2020年10月12日〜23日の会期で「日経クロステックEXPO 2020」をオンライン開催した。全250セッションの中からものづくり関連の2社、アイリスオーヤマ 代表取締役社長の大山晃弘氏とAGC 常務執行役員 技術本部長の倉田英之氏の講演内容を紹介する。(編集部)
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樹脂の超高精度切削加工レシピを販売、ニーズと顧客をつかみ「教えて得取る」
プラスチックの切削加工を手掛けるJpキュービック(愛知県豊川市)が2020年10月から、ちょっと変わったサービスを始めた。「加工レシピの販売」だ。
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川崎重工のばら積みピッキングロボット、トヨタが導入、品目切り替えの早さを評価
トヨタ自動車が、ばら積みピッキングロボットの導入を大きく進めようとしている。これまで課題だった投資対効果にめどが付いた。先行的に堤工場(愛知県豊田市)の量産ラインに適用しており、将来全社に展開するための「理想形」を2021年上期中に確立する。
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日産が対燃費規制で本気のCFRP量産化、タクトタイム2分の成形技術を採用
「ボディー軽量化の重要性を見直す時期が来た」─。日産自動車副社長の坂本秀行氏は、2020年9月3日に開催したCFRP製部品の量産技術に関する説明会でこのように述べ、世界の燃費規制に対応するため、量産車のボディーにCFRP製部品を適用するとした。
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黒色も光沢面も安定検出、調整要らずのオムロンの光電センサー
オムロンは、従来に比べて検出の安定性を高めたCMOSレーザーセンサー「E3AS-HL」シリーズを発売した。反射型光電センサーの1種で、投光素子にクラス1のレーザーを、受光素子にCMOSイメージセンサーを使用し、3角測距方式で対象物を検出する。
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三井化学がゲル素材で新規市場開拓、音響評価で組成設計して拍手音リアルに
人がパチパチ拍手するときの音をロボットで再現する─。そのためだけに、三井化学が新しいウレタン系ゲル素材のエラストマー材料を開発した。開発パートナーはエンターテインメントロボット「ビッグクラッピー」などを手掛けるスタートアップのバイバイワールド(東京・品川)。
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デジタルツインで市中製品の状況を把握、PLMツールにモニターと予測の新機能
アラスジャパン(東京・千代田)は、デジタルツインの運用支援と、ユーザーでのカスタマイズ部分のテスト期間削減などを目的に、PLM(製品ライフサイクル管理)ツール「Aras Innovator」(米Aras)に新機能などを相次いで追加した。
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経産省と東証の「DX銘柄2020」が発表、「DXグランプリ」はコマツとトラスコ中山
経済産業省と東京証券取引所は2020年8月25日、デジタル技術を活用して事業や組織、業務を変革し新たな成長や競争力強化につなげている企業35社を「デジタルトランスフォーメーション(DX)銘柄 2020」に選定したと発表した。
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自技会・部工会新会長に聞く「コロナ後」
自動車業界の変化が急だ。電動化が進み、付加価値の源泉がハードウエアからソフトウエアに移っている。新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の打撃も大きい。自動車開発は今後どう変わるのか。自動車技術会(自技会)新会長の寺師茂樹氏と、日本自動車部品工業会(部工会)新会長の尾堂真一氏に聞いた。
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国産「空飛ぶクルマ」が有人飛行試験、SkyDrive、39億円を追加調達
「空飛ぶクルマ」と呼ばれる電動の垂直離着陸(eVTOL)機を手掛ける新興企業SkyDrive(東京・新宿)は2020年8月25日、新型機「SD-03」による有人飛行試験を初公開した。前モデル「SD-02」から機体形状を変更したので、安全性や操縦安定性に与える影響を確かめるのが狙い。「結果は予想以上…
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デンソー欠陥問題がホンダに波及、判断遅れで計479万台リコールへ
デンソーの欠陥燃料ポンプ問題が深刻化している。ホンダが2020年5月末に届け出た「シビック」や「CR-V」、「HR-V」、「NSX」など世界で137万台を数えるメガリコールの原因も、デンソー製欠陥燃料ポンプにあると関係者への取材で分かった。
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ヤリスの駆動系工場をIoTで見える化、トヨタ北海道が公衆4Gでつなぐ理由
トヨタ自動車北海道が世界戦略車「ヤリス」の駆動機構「ハイブリッド・トランスアクスル」の生産ラインにIoT(Internet of Things)を導入した。北海道苫小牧市の第2工場内へ2019年12月に新設した生産ラインで、予防保守などによる工場の稼働率向上を目指す。
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ハイケムが中国産PLAを販売開始、2023年までに日本での流通量倍増
機能性材料の輸出入や受委託製造などを手掛けるハイケム(東京・中央)は、中国・安徽豊原福泰来聚乳酸(中国安徽省蚌埠市)が生産する生分解性プラスチックのポリ乳酸(PLA)を輸入し、国内での販売を開始する。2023年までに日本市場での流通量を倍増させる狙い。中国で台頭するサプライヤーと日本の材料メーカー…
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川崎重工で工場ローカル5Gの実証実験へ、高精細画像の無線伝送など実施
川崎重工業と川崎重工グループのベニックソリューション(兵庫県明石市)、関西電力子会社で通信システムを手掛けるオプテージ(大阪市)の3社は2020年9月3日、ローカル5Gの実証実験を川崎重工播磨工場で実施するための予備免許を取得したと発表した。ローカル5Gは、企業や自治体が5G(第5世代移動通信シス…
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