レポート
目次
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NC加工プログラムの自動作成ソフト、アップデートで工具劣化の補正も
アルム(金沢市)は、縦型3軸マシニングセンターのNC加工プログラムを自動作成するソフトウエア「ARUMCODE1」を開発した*。加工プログラムの作成時間を大幅に短縮でき、人件費削減や工作機械の稼働率向上につながる。
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長繊維CFRPで造形できる3Dプリンター、米ベンチャーが開発、強度はAl合金の2倍
米Markforged(マークフォージド)の日本法人マークフォージド・ジャパン(東京・港)は、長繊維の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で造形できる3Dプリンター(アディティブ製造装置)の新モデル「FX20」を開発した。
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EV向け試験設備に積極投資、三菱ふそう喜連川研究所の「変身」
三菱ふそうトラック・バスは2022年3月15日、喜連川研究所(栃木県さくら市)の電気自動車(EV)の試験設備を報道関係者に公開した。同社は39年までに国内の全新型車両をカーボンニュートラル(温暖化ガスの排出量実質ゼロ)にする方針で、EV向けの試験設備の拡充を進めている。
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磁石や吸水樹脂の誤飲事故が相次ぐ、強い磁力や膨張性が重症化の原因に
消費者庁は2022年3月24日、「磁石」や「吸水樹脂ボール」の誤飲事故に関する注意喚起を発表した。これらを子どもが誤って飲み込んだ場合、開腹手術が必要になるほどの重篤な症状となるという。
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検査装置9台がロボットを囲む、OKI本庄工場が振り分け自動化
OKI(沖電気工業)ソリューションシステム事業本部本庄工場生産技術部試験技術課は、無線機器に組み込むプリント配線基板の検査工程を多関節ロボットにより2020年8月から自動化したとこのほど明らかにした。
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ソニーとホンダ、新ブランドのEVを25年に モビリティーで戦略的提携し新会社設置
ソニーグループとホンダは2022年3月4日、次世代モビリティー分野において戦略提携に向けた協議・検討を進めると発表した。両社は22年内に共同出資の新会社を設立し、新会社を通じて高付加価値の電気自動車(EV)を開発・販売し、モビリティー向けサービスを提供する。
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声での動作指示で産ロボを簡単導入 三菱電機、AI 活用などでティーチングレス化
三菱電機は、3Dデータや人工知能(AI)を活用した「ティーチングレスロボットシステム技術」を開発した。同社のAI技術「Maisart(マイサート)」の音声認識AIを利用し、ユーザーがタブレット端末から声で作業指示を伝えると、多関節ロボットの動作プログラムを自動生成できる。「音声による作業指示は産業…
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思い通りに操作できる「第6の指」 電通大ら、人工指の身体化を確認
電気通信大学(電通大)とフランス国立科学研究センターは、手の小指の外側に人工の「第6の指(sixth finger)」を装着し、前腕の筋肉への力の入れ具合で駆動させることに成功した。その際、人工指を装着する前と比べて被験者が感じる小指の位置の認識があいまいになるなど、感覚が変化する「身体化」が生じ…
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日本電産、半導体も内製化の検討へ 「ラストパーツ」にこだわる理由とは
日本電産が半導体を内製する検討に入った。同社は2022年1月26日、ルネサスエレクトロニクス出身でソニーグループ幹部だった大村隆司氏をスカウトし、同年2月1日付で日本電産の副最高技術責任者・半導体開発担当にする役員人事を発表した。
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シート部品にも1.5GPa級冷間プレスの波 協和工業、中小物部品で実用化狙う
超高張力鋼板(超ハイテン材)の冷間プレスのニーズが、自動車のシート部品の開発にも広がってきた。超高張力鋼板は、引っ張り強さが980MPa(0.98GPa)を超える鋼板。プレス部品メーカーである協和工業(静岡県湖西市)が、1.2GPa級鋼板および1.5GPa級鋼板を冷間プレスで成形したシート部品を開…
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キヤノン、分解能高めて誤差9割減 ガルバノスキャナー用の新モーター
キヤノンはガルバノスキャナーに組み込むモーターの新製品「GM-2000」シリーズを開発した。従来機種に比べて約5.8~8.8倍の分解能で回転角度を検出する新しいエンコーダーを搭載し、ミラーで反射するレーザー光の位置決め精度を大幅に高めた。「直線加工のずれ幅も抑制できる」(同社)という。
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日産、人工光合成の効率「2倍」 長波長光の高効率変換材を開発
日産自動車は、東京工業大学と共同で、長波長光を短波長光に高効率で変換できる固体材料を開発した。光触媒などを用いる人工光合成の効率を「2倍」(日産)に高められる可能性がある。バンパーなどの樹脂原料となるオレフィン製造に応用し、製造時における二酸化炭素(CO2)排出量の削減を目指す。
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電磁鋼板、25年以降に不足の懸念 半導体に続きEV生産のリスクに
電気自動車(EV)などのモーターに使用する電磁鋼板の供給が、2025年以降に不足する可能性がある。EV販売が増加する一方、鉄鋼メーカーの供給が追い付きそうにないのだ。自動車メーカーにとって半導体不足に続く部品供給網のリスクになりそうで、EV生産の足かせとなりかねない。鉄鋼メーカーとの関係に影響する…
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日立アステモが自動車部品で検査不正 定期試験を実施せず、規格外製品を出荷
日立Astemo(日立アステモ、東京・千代田)は2021年12月22日、ブレーキやサスペンションの構成部品で不適切な試験・検査があったと発表した。期間は、ブレーキ部品で約17年半、サスペンション部品で20年以上におよぶ。
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目を引いた「センサー不要」「スマホだけ」、DXに求められる「簡単・明解」
工場向けのデジタル技術の展示会「スマートファクトリーJapan 2021」(2021年12月1日〜3日、東京ビッグサイト)が開催された。工場自動化のためのロボットやセンサー、人工知能(AI)を活用した検査システムなどが展示される中、機能・性能が分かりやすく、導入時の省力化を打ち出した製品・サービス…
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「超高回転」5万rpmのモーター想定 国内メーカーの連合、研究の軸足はEVへ
国内自動車メーカーなどが組織する自動車用動力伝達技術研究組合(TRAMI)は、研究方針の軸足を内燃機関から電気自動車(EV)用モーターやその関連技術に移す。特に重視するのがモーターの高回転化だ。現状は1万3000rpm前後だが、5万rpmの「超高回転」を見据える。
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キリン、ペットボトルの循環利用へ、25年にケミカルリサイクル工場で再生
キリンホールディングス(HD)が使用済みペットボトルの再資源化に向けて、着実に前進している。ごみなどの異物を投入できない専用の回収機を開発し、汚れが少なく、リサイクルしやすい容器の回収に成功した。加えて、従来の再生法と比べて樹脂の劣化を抑えられる「ケミカルリサイクル」の技術開発で三菱ケミカルと連携…
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入曽精密らが5軸の熟練技を公開、狙いは事業拡大と人材育成
高精度の微細加工技術を得意とする入曽精密(埼玉県入間市)がDMG森精機と手を組み、5軸加工の暗黙知のデータ化に挑んでいる。
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JFE、仮想高炉で休止期間を1/3に、失敗すれば数千億円のリスクに挑戦
鉄鋼大手のJFEスチールは、現実のプロセスと仮想空間でのモデル「デジタルツイン」を組み合わせ、異常予知や仮想実験を行えるCPS(サイバーフィジカルシステム)による製造プロセス改革を進めている。中でも真っ先にCPSを導入したのが高炉だ。
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「脱炭素は工場スマート化の好機」、3人の識者が語る製造業DXの役割
2021年10月11~22日の日程でオンラインイベント「日経クロステック EXPO 2021」(主催:日経BP)が開催された。基調講演のパネルディスカッション「製造業はDXで何を変えるべきか -カーボンニュートラル時代の生き残り戦略-」では、日本におけるカーボンニュートラルと製造業DX(デジタルト…