レポート
目次
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AGC、ガラス製造にデジタルツイン技術 溶融炉内を再現してプロセス最適化図る
AGCは2023年1月23日、板ガラスの原料を溶融する「ガラス溶解プロセス」において、フロート窯内部の複雑な現象をリアルタイムにコンピューター上で再現・予測できる生産支援ツール「CADTANK Online Computation and Optimization Assistant(COCOA)…
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OnRobot、ロボット設定作業を9割短縮 対応メーカー7社をタブレット1つで操作
ロボットのエンドエフェクターなどを手掛けるデンマークOnRobot(オンロボット)は、産業用ロボットや協働ロボットの動作を簡便かつ短時間で指示できる新たなプラットフォーム「D:PLOY(ディプロイ)」を発表した。
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自転車のCFRPフレームをリサイクル、帝人と富士通がブロックチェーンで可視化
帝人と富士通は、リサイクル素材の価値を高める取り組みの第一歩として、炭素繊維強化樹脂(CFRP)製自転車フレームのリサイクルにまつわるデータを集約・可視化する実証プロジェクトを始める。
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難しい突き当て動作を映像で支援 熟練要らず、アマダの新型曲げ加工機
アマダは2023年2月3日、新型電動ベンディングマシン「EGB」シリーズを発表するとともに、作業者支援の新機能などの詳細を明らかにした。同日開所した「Amada Global Innovation Center」(神奈川県伊勢原市)で実機を公開。
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アウディ「EVは既存の工場でつくる」、生産プロセスの改革で低コスト化
ドイツAudi(アウディ)は2022年12月20日、電気自動車(EV)の生産に関する包括的な戦略「360ファクトリー」を作成したと発表した。主に既存の工場に投資することで、効率的で柔軟なEV生産体制を整える。
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工作機械受注、V字回復も「外需に陰り」 2023年予想は9.1%減の1.6兆円
日本工作機械工業会(以下、日工会)会長の稲葉善治氏(ファナック取締役会長)は2023年1月12日、工作機械メーカーをはじめ、ファクトリーオートメーション(FA)業界の企業や団体が集う「FA業界 新年賀詞交歓会」〔主催:ニュースダイジェスト社(名古屋市、以下ND社)〕に登壇し、2023年の工作機械の…
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最新のラズパイ使ったソフトウエアPLC、低価格強みにIoTや自動化需要を開拓
リンクス(東京・品川)は2023月1月17日、産業用コントローラー「TRITON」を本格提供すると発表した。TRITONはハードウエアに最新の「Raspberry Pi(ラズパイ)」、OSにチューニング済みの「Linux」を採用したPLC(Programmable Logic Controller…
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ブックオフ初の再生樹脂販売、年間1700tの廃棄CDなど活用
三菱ケミカルグループや王子ホールディングスなど大手メーカーが集結するサステナブル素材の展示会に異色の企業がブースを構えていた。リユースショップ「BOOKOFF」を運営するブックオフコーポレーション(相模原市)だ。
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日本電産の工作機械、次は横中ぐり盤 永守会長がイタリア企業を買収したワケ
欧州の工作機械メーカーを買収へ─。工作機械業界で世界一を目指すと公言する日本電産会長兼最高経営責任者の永守重信氏が、次のM&A(合併・買収)に選んだのは、イタリアPAMA(パーマ)だった。
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工場のからくり設備にも対応できる、シェフラーの4脚式搬送ロボット
ドイツSchaeffler(シェフラー)は2022年12月1日に開催した「シェフラーシンポジウムジャパン2022」(パシフィコ横浜)において、4本の脚を曲げ伸ばしする自律型無人搬送ロボット(AMR、Autonomous Mobile Robot)の研究用コンセプトモデル「DEX(Dual Exte…
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「2030年度に売上高4000億円」、川崎重工が描く水素が広がる未来
「モーターサイクルも航空も、(鉄道)車両にも一部水素が入ってくる」「水素事業は、2030年には一番大きな事業となり得る」─。川崎重工業が2022年12月6日に開催した「グループビジョン2030進捗報告会」で、同社代表取締役社長執行役員の橋本康彦氏は、何度も水素エネルギー事業への期待を強調した。
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ソニー・ホンダ、CESでEV試作車を初披露 SoCにはQualcommを全面採用
ソニー・ホンダモビリティは2023年1月4日(米国時間)、テクノロジー見本市「CES 2023」(2023年1月5~8日、米国ラスベガス)で新ブランド「AFEELA(アフィーラ)」を発表し、そのプロトタイプを初披露した。
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小型衛星を動かす「水エンジン」、東大発ベンチャーPale Blueの挑戦
民間企業による宇宙ビジネスへの参入が広がるなか、スタートアップ企業の活躍が注目されている。その1つが、水を推進剤にする小型衛星用の推進機(水エンジン)を開発する東京大学発のPale Blue(ペールブルー、千葉県柏市)だ。
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下水道管内を3台1組で歩行点検、テムザックが開発した「クモ型」ロボ
テムザック(京都市)は、下水道点検を支援するロボットのプロトタイプ「SPD1」を開発した。8本の脚を備える多脚歩行式の「クモ型ロボット」(同社)で、車輪は持たない。
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「クルマ電動化でレーザー溶接にチャンス」、ドイツ・トルンプCEOが語る日本戦略
ドイツTRUMPF(トルンプ)取締役会長兼CEO(最高経営責任者)のニコラ・ライビンガー=カミュラー氏と、同取締役兼CDO(最高デジタル責任者)のマティアス・カミュラー氏は、2022年11月、「クルマの電動化を機に日本でレーザー溶接機へのニーズが高まっている」などと語った。
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マイクロ波による樹脂リサイクルに脚光 直接加熱で汎用樹脂も分解、省エネも
マイクロ波を利用した樹脂リサイクル技術が脚光を浴びている。従来法に比べて省エネルギーで、かつリサイクルが困難だった樹脂にも適用できる点が特徴だ。2025年ごろの実用化を目標に研究開発が進んでいる。
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全日空が“サメ肌”航空機の実証開始、レーザー表面加工でニコンが技術協力
全日本空輸(以下、全日空)は、同社の環境に配慮した取り組みを表現するために特別なデザインの塗装を施した航空機「ANA Green Jet」を披露した。同機には、燃費改善を目指した機体の表面加工の実証試験や、植物由来の原料を使ったヘッドレストカバーの採用など、二酸化炭素の排出抑制を目的としたさまざま…
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「価格最優先」は昔の話、調達リスクの顕在化で価値観に変化
影響が長引く新型コロナウイルスや、ウクライナ危機などの地政学リスクが製造業従事者の価値観を変えている。キャディ(東京・台東)が2022年8月下旬に実施した調査からは、長年、多くのメーカーが心血を注いできた原価低減の優先度が下がっていると分かった。
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次の「一大市場」インドに懸けるダイキン、2025年に生産台数を2倍の270万台に
「インドは今、(空調機)需要の爆発が起きている」─。ダイキン工業がインド市場での成長を加速させる。2025年の売上高を1000億ルピー(約1700億円、1ルピー=1.7円換算)超と、2021年の2倍以上に引き上げる。
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随所にAI、OKIのDX旗艦工場が稼働 仮想空間で多拠点つないで統合管理
OKI(沖電気工業)は2022年7月6日、本格稼働を開始したOKI本庄工場H1棟(埼玉県本庄市)を報道機関向けに公開した。同社はH1棟を同年6月に公表したDX(デジタルトランスフォーメーション)新戦略のフラグシップ工場と位置付けており、人工知能(AI)やロボットを随所に採用した。